病気・ケガ

「犬のジステンパー性神経症」原因や症状、治療法について

今回は、ワンちゃんのジステンパー性神経症の原因、引き起こす症状、治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。

犬のジステンパー性神経症の原因にはどのようなものがあるの?

ワンちゃんのジステンパー性神経症は、さまざまな症状を引き起こし、ワンちゃんの健康的な生活を脅かしてしまうものになっていますし、最悪の場合にはワンちゃんの命を奪ってしまうこともある恐ろしい病気ですので、早期発見、早期治療を心がけるようにし、ワンちゃんの健康を守ってあげることが重要になる病気です。

その際には、飼い主さんがワンちゃんのジステンパー性神経症の原因についての知識を持っておくと早期発見、早期治療だけではなく、予防にも大きな効果があることでしょう。

ここではワンちゃんのジステンパー性神経症はどのような病気なのか、発症のメカニズムや原因になるものは何かということについてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんのジステンパー性神経症は、感染症の1つであるジステンパーが引き起こす神経障害です。
ワンちゃんがジステンパーウイルスに感染しますと、鼻や喉から侵入したウイルスがマクロファージと呼ばれる免疫細胞によりリンパ節に運ばれ、血液の流れに乗り呼吸器や消化器などの各器官に拡散します。ワクチン接種などを行っていない場合や免疫力が低下している場合には、ウイルスの増殖を抑えることができずに脳や脊髄などの中枢神経系にウイルスの感染が広がり、さまざまな症状を引き起こしてしまうのです。

ワンちゃんのジステンパー性神経症の原因としましては、ジステンパーウイルスが脳や脊髄に感染することになっており、ワクチン接種をしていない、ワクチン接種の時期が悪かった、犬の体内で免疫力が強化されなかったなどもありますので、ワクチン接種の時期などには特に注意するようにしましょう。

犬のジステンパー性神経症が引き起こす症状とは?注意したほうが良い症状は?

ここでは、ワンちゃんのジステンパー性神経症が引き起こす症状や日常生活の中から注意したほうが良い症状についてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんのジステンパー性神経症が引き起こす症状としましては、下痢、嘔吐、咳、くしゃみなどの犬ジステンパー感染症の症状、痙攣、昏倒、口から泡を吹く、失禁、四肢の麻痺、角膜炎や結膜炎、血便、腹痛、顎の筋肉がピクピクと動くチック症状などがあります。

初期症状は咳やくしゃみ、下痢などの他の病気でもあらわれることが多い症状ですので、見過ごしてしまうこともあるかもしれませんが、ここで治療を行うようにすることでワンちゃんを命の危険性から守ってあげることができます。症状が悪化してしまいますと、痙攣や失禁などの明らかな異常が生じる症状があらわれますので、これらの症状がみられるという場合にはすぐに動物病院に連れて行くようにし、適切な処置をうけさせるようにしてくださいね。

犬のジステンパー性神経症はどのような治療法がとられる?予防にはワクチン接種が効果的?

ここでは、ワンちゃんのジステンパー性神経症の治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんのジステンパー性神経症は有効な治療法や特効薬が存在しないため、ワンちゃんの身体にあらわれた症状を軽減しながら免疫力を回復させるための対症療法をとることがほとんどです。具体的には抗けいれん薬や抗てんかん薬を投与するとともに、免疫力活性剤を投与し免疫力を高めるというものになっていますが、チック症状や麻痺などは残ってしまうこともありますので、症状が重くなる前に治療を行うようにしましょう。

それに加えて、免疫力の低下に伴う二次感染を防ぐために抗生物質などの投与が行われることもありますので、獣医さんとよく相談した上で治療を行うようにしてくださいね。

ジステンパー性神経症の予防法としましては、ワクチン接種を適切な時期に行うようにすることが重要になります。生後2ヶ月半の間にきちんとワクチン接種をさせるようにするとともに、ジステンパーウイルスが存在する場所にワンちゃんを近づけないようにしましょう。

それに加えて、1年に1度は動物病院での健康診断を受けさせるようにする、万が一の際に備えてペット保険に加入しておくなどの対策をするのも良いかもしれませんよ。

今回お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの生活をより良いものにする上で役に立つものでありますことを願っております。

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