ペットとの生活

飼いやすいペットを教えて!犬や猫以外の人気のペットを紹介

町を歩いていると、時折見かけるお散歩中のワンちゃん。

飼い主さんの動きに従順に寄り添う姿を見て、毎日は大変そうだけど、自分も飼ってみたいな、と思う方も多いのではないでしょうか。

「愛すべきペットと出会いたい」
「生涯に一度でいいから、ペットを育てる経験をしてみたい」

そんな思いからペット雑誌を見てみたり、ペットショップを回ったりして、具体的に飼うことを決める方もいらっしゃるかもしれませんね。ただ「ペットを飼うことで今の生活がどう変わるのかをなかなかイメージできない」という方は、漠然と不安を抱えて躊躇してしまうかもしれません。もしそのペットと出会うことで飼い主さんの毎日にもより良い変化がもたらされ、ペットも幸せな一生を送ることができるなら、諦めてしてしまうのはもったいないでしょう。

「あの時は仕事がつらかったけれど、ペットがいたから頑張れた」

過去を振り返りながら、そう話す飼い主さんは少なからずいらっしゃいます。ペットの存在がただお世話をするだけでなく、心の支えや日常生活の張りへと繋がる方も多いようです。

現在日本では犬や猫だけにとどまらず、ペットの種類も様々です。ウサギやハムスターなどの小動物や、爬虫類、鳥、水生生物、昆虫と、自宅内で育てられるペットの種類は意外に多いものです。

飼い主さんのお世話がまったくいらない、というペットはいませんが、その種類によってお世話の方法も様々ですから、ご自身の生活スタイルに合ったペットを選ぶことで、諦めていたペットとの共同生活も可能となります。幸せな時間を共有するためにも、飼いやすいペットを選ぶことが大切ですね。

本記事では一般的に飼いやすいと言われているペットをご紹介します。

「飼いやすい」というのは通常、ワンちゃんやネコちゃんと比べて飼いやすい小型の動物を意味します。たとえば、ハムスターなどの小動物や鳥、爬虫類や熱帯魚などの水生生物がそうです。飼いやすさというのは人それぞれ感じ方が異なりますので、ペットの種類からどのような生活になるのかをイメージして頂き、ご自身がどのようなペットを求めているのか、よく考えてみることが大切ですね。

飼いやすいペット:小動物編

飼いやすいと言われるペットの中で、常に上位に位置しているのはゴールデン、ジャンガリアンなどのハムスターではないでしょうか。手のひらにチョコンとのっかる、まんまるの身体。小さな手足。そのもこもこしたしぐさはなんとも可愛らしいものです。

これらのハムスターの特徴としては、まず人懐っこい性格があげられます。飼い主さんの手の上で餌を食べたり、手を差し出すと近づいてくる姿は嬉しいものです。ケージや水槽の中で飼え、比較的おとなしいので初心者の飼い主さんも抵抗は少ないでしょう。

注意点は、初めてお家に迎えた時にそっとしておいてあげることです。飼い主さんが思うよりもハムスターはストレスや不安を抱えていますから、今後飼い主さんに慣れてもらうためにも「このお家は安心できる」と分かってもらう必要があります。ペットショップで購入される方がほとんどだと思いますので、スタッフが日ごろから丁寧に接しているか、きちんと見ておく必要がありますね。

飼い始める際の準備も、ケージや餌、寝床、トイレなどはペットショップで一通りそろえることができますので、困ることも少ないでしょう。トイレについては同じ場所で排泄をする習性があります。トイレ以外で排泄した場合は、排泄物で濡れた新聞紙などをトイレに入れておけば次第に覚えるようです。

残念なのは、ハムスターの寿命がどの種類も全体的に短いということです。3年から5年と長く生きたケースもありますが、平均としては2年から3年ほどの寿命ですから他の小動物と比べても短い命です。

しかしその寿命の短さが「しっかり責任を持って飼える長さ」とおっしゃる飼い主さんも多くいらっしゃいます。寿命が10年前後になると、飼い主さん自身どのような日々を送っているのか想像しづらい部分があるため、「短い間ではあるけれど、愛情を注いで一生懸命育てよう」と考えやすいようです。

また病気になりやすいという一面もあるため、室内の温度は常に気にしてあげる必要があります。もし鼻水や下痢などの症状が出た場合は、すぐに動物病院で治療とアドバイスを受けるといいですね。

ハムスターと同じような種類で、リスも大変飼いやすいと言われています。色々な種類がいますが、シマリスを取り扱うペットショップが大半で4月~6月に店頭に並ぶようです。

ハムスターよりも動きが機敏なのでケージも高さのあるタイプをおすすめしますが、飛び跳ねたりしますのでガチャン、ガチャンといった騒音につながることもあります。集合住宅にお住まいの方は近隣の方から苦情が出ないか、いま一度環境をチェックするのがいいでしょう。

子供のころから手のひらで餌を与えていると、手に乗ったり、肩や頭に乗ったり人間を怖がらなくなります。自宅内で放し飼いにすると運動不足やストレス解消にもなりますが、リスやハムスター、うさぎなどはげっ歯類といわれ、歯が伸び続ける習性があります。硬いものをかじってすり減らそうとしますので、家具や本などに傷がつく可能性があります。

また土の中に巣を作ろうとするため、植木などは穴を掘られてしまいます。こうしたペットをお部屋に放す場合は植木を目につかないところに置くか、土の部分をビニールなどで覆っておくといいかもしれません。またゴキブリ駆除などの対策をされている方は、薬物をあやまって口に入れてしまわないように片づけておくことも必要です。

リスやハムスターは口の中に物を詰めて巣の中へ持ち込む習性があります。巣の中を触られることを嫌がりますが、カビが生えたり腐った食べ物がないか、食中毒などを防ぐためにも時折チェックが必要です。

寿命は7年~8年が平均と言われています。慣れてくると手を出しただけで飛びついてきますが、子供のころに怖い思いをすると大人になってもなつこうとはしません。飼い始めの最初の時期に、どのようなコミュニケーションを取るかが大切になります。

また寒いと冬眠をしようとしますが、そのまま死んでしまう可能性がありますのでおすすめはできません。お部屋が寒い場合はカイロなどを用いて巣の一部を暖めてあげるといいようです。飼いやすい種類ではありますが、リスの本などで一通りの知識はもっておいた方がいいですね。

ウサギについても、その習性を知っていれば飼いやすいペットといえるかもしれません。ふわふわした容姿から「おとなしい」というイメージがあるかもしれませんが、本人の性格によるところが大きいようです。中にはしっかりと自己主張するウサギもいます。慣れてくれば一緒に外へお散歩もできますので、そのような関係を目指すのも楽しみのひとつですね。

お家に迎えた初日は他のペットと同様にそっとしておく方が無難です。翌日からは手で餌を与えたり、小さな声で名前を呼んでみたり、コミュニケーションを少しずつとるといいようですね。個体差によって慣れるまでにかかる時間は異なりますが、必要な段階はほとんど同じですのでペースを見つけたい部分です。

一緒に暮らしているとそのしぐさから、気持ちも理解できると言われています。しっぽを頻繁に動かしたり、近づいて頻繁に飼い主さんの匂いを嗅ぐのは、「嬉しい」「かまって欲しい」といったサイン。そういった時にたっぷり甘やかしてあげると、愛情を受け取りやすくなるかもしれません。ケージの中とお部屋の放し飼いをうまく利用して、運動不足も解消してあげたいですね。

ハリネズミもペット初心者の方によくおすすめされています。名前にネズミと付くためげっ歯類と思われがちですが、実はモグラの仲間です。近年ではペットショップでも幅広く流通するようになりましたね。

他のペットと同様に、全く知識が不要というわけではありませんが、飼い方によっては小屋の前に近づくと出てきたり、手にのってくれたりと愛らしい一面をみせてくれます。環境によっては警戒心からまったくなつかなくなってしまう場合もありますので、どのような環境がのぞましいのかは確認が必要ですね。15,000円から30,000円、40,000円とペットショップによって値段が異なるようです。値段に惑わされずに、ハリネズミがどのような状態なのか、しっかり見極めることも大切です。いくつかペットショップを回ることをおすすめします。

ハリネズミの平均寿命は3年から5年です。単独で生活をしますので一匹につき1つのケージで飼うことをおすすめします。他のハリネズミがいる場合、雄雌関係なくケンカをしたり、ストレスになったりするようです。

排便に関しては通常茶色ですが、お家に迎えて数日間は環境の変化によるストレスからか、緑色をしていることがあります。あまりに長く続く場合は不調のサインかもしれませんので、動物病院に連れて行きましょう。

ハリネズミのおでこからお尻まで生えている針は、穏やかな時は背中をなでたりすることもできますが、警戒したり身を守る時には鋭くなります。通常の軍手では突きぬけてしまいますから、興奮している場合は何重にもまいたタオルや専用の手袋などを使用する必要があります。また夜行性で夜中に回し車などで遊びだすこともありますから、飼い主さんや他のご家族のストレスにならないようにしたいですね。

飼いやすいペット:爬虫類編

ペットとして飼いやすい爬虫類の代表はカメです。お祭りの屋台で売られていたのをきっかけに飼いはじめたものの、その飼いやすさにすっかりなじんでしまったという飼い主さんもいるようですね。

カメが飼いやすい理由は、病気になりづらく、寿命も30年以上に及ぶことが多いからです。
カメを扱っているペットショップでは、15,000円から30,000円前後で水槽など一式が売られているので、準備も簡単です。ただし、少しずつ大きくなりますので、成長に合わせて水槽の飼いなおしが必要となるかもしれません。

他にも、トカゲやヤモリも飼いやすいと評判の爬虫類です。その容姿に好き嫌いが分かれますが、トカゲカフェなどもあり「見ているとなんだか落ち着く」という声も多いようです。
寿命は10年から20年前後とカメに比べて短くはなりますが、それでも長い時間を共に過ごすことができます。ヒョウモントカゲモドキやフトアゴヒゲトカゲなどが一般的で、こちらは夜行性です。

寒さが苦手なので、冬は専用のヒーターが必要となるかもしれません。また乾燥にも注意です。お部屋の環境によっては霧吹きや加湿器を使用する場合もあります。乾燥は苦手なのですが、日光浴を必要とする種類もいるようです。紫外線でカルシウムを補うために短時間でいいので日光に当て、難しい場合は市販のライトを使用します。種類によっては必要のない場合もありますので、ご自身のペットの生態をよく知っておく必要がありますね。

種類によって異なりますが、トカゲの喉は気分によって色が変わったり模様が出てきたりします。黒っぽくなっているのを見たら、「ご機嫌ななめなのね」と察してあげることも大切ですね。

また、たくさんいる爬虫類の中で近年人気が上昇している種類に、蛇がいます。なんだか怖いイメージもありますが、実はおだやかでおとなしいという意外な一面があるようです。

飼いやすいと言われる理由としては、ペット特有のにおいが少ないこと、噛みついたりと攻撃性がうすいことが言われます。餌代も他のペットに比べて安価ですむため、ペット初心者におすすめです。種類にもよりますが、10年から15年前後と長生きしてくれます。

爬虫類は触れて育てるというよりも、熱帯魚などと同じように観賞しながら愛情を注ぐ種類のペットです。ペットとの触れ合いを期待している方にとっては「物足りない」と思われる場合もあるかもしれませんね。どの種類も比較的丈夫ですが、温度管理が大切なことはその他のペットと同じです。日々動きをチェックして、異変がないか確認をしてあげたいですね。

飼いやすいペット:鳥編

鳥の中では、文鳥やインコが飼いやすいという方が多いようです。

鳥かごのスペースで飼育でき、餌代も1,000円前後とそう高くなることはないので初めての方におすすめされています。飼いやすいと言われてはいますが、実際にはその飼い主さんに「どれだけなついているのか」ということが飼いやすさの基準になります。飼い始める準備はしやすいのですが、ただ観賞するだけではさびしい、という方には慣れてもらうための知識や情報が必要となりますね。

文鳥よりもインコの方がコミュニケーションを取りやすいという方もいらっしゃいますし、その逆の声もあります。子供の頃に慣れさせると、手に乗ってきたり放し飼いにしても飼い主さんの肩に乗ったりと可愛らしい面を見せてくれます。寿命は10年前後から20年近く生きる場合もありますので、長い付き合いができるのも魅力ですね。

うつくしい鳴き声だけでなく、言葉を覚える種類もいます。「おはよう」「おやすみ」といった挨拶は返事が返ってくると楽しいものですが、うっかり話したことまで覚えられてしまわないように気をつけましょう。インコ以外でも鳥を飼う場合は鳴き声が盛んになることがあります。神経質な方や赤ちゃんがいるご自宅ですとストレスになりますので注意が必要です。また鳥かごから出す際は壁や天井にぶつかるなどの事故に合う可能性があるため、周りに気を付けておかなければなりません。子供の頃から飼う場合は専用ヒーターがあると便利です。冬にお部屋が寒い時にも役立ちます。

ひとくちに文鳥やインコといっても様々な色や大きさの種類がいます。

文鳥ならば、シナモン文鳥、サクラ文鳥、白文鳥などですし、インコであれば、セキセイインコ、オカメインコ、コザクラインコ、ボタンインコなどです。文鳥やインコに限らず室内で飼える鳥は種類がありますので、性格などをじっくり考慮してお家に迎えてくださいね。

飼いやすいペット:水生生物編

観賞タイプのペットになりますが、熱帯魚やエビなどの水生生物も慣れてくると大変飼いやすいと言われています。水草などが入った水槽に熱帯魚などを飼って楽しむ方々はアクアリストと呼ばれますが、飼い慣れてくると水槽の中に数種類のいきものを共存させることができるようです。水槽の中をすいすい泳ぐ熱帯魚達を見ていると、その静かな美しさに魅了され、「一度飼うと手放すことができない」という飼い主さんも多いようですね。

種類によっては飼い方も難しく死なせてしまう場合がありますので、初心者の方は飼いやすい種類を1つ選び、まずは1カ月の間きちんとお世話するようにしましょう。

飼う種類が決まりましたら、水槽やフィルター、ヒーター、ろ過装置など必要なものをそろえていきます。初心者の方は横幅が60センチ前後の大きさが使いやすく、水槽の上にのせるタイプのろ過装置の購入がおすすめです。

またお水の入れ替えに必要なバケツや専用のポンプも準備が必要です。水道水のカルキを抜くために、水を丸一日保存しておくなど使用頻度は高くなります。

他にも水温計や水草を育てるために必要なライトなど、細々した道具が必要ですが一式セットになっていることもあるので、店員さんと相談しながら準備をするとよいですね。

知識としては水槽内のお水をきれいに保つ、ろ過の原理について学んでおきましょう。このろ過がうまくいけば様々な種類の水生生物を飼うことができます。ろ過はろ過装置だけでなく、「生物ろ過」と呼ばれる方法で行われるのが一般的です。バクテリアの働きで水槽内の水を毒性の低い状態へ分解していくのですが、この生物ろ過の仕組みが水槽内に定着しないまま熱帯魚などを迎えても、すぐに死んでしまいます。

いくつか方法がありますので、できる限り知識を得て準備をし、お家に迎えてあげたいですね。

飼いやすいといわれている種類は、「パイロットフィッシュ」と呼ばれています。比較的丈夫なため、ろ過が未発達な最初の状況に適していることから初心者の方でも楽しく育てられます。またパイロットフィッシュを飼い始めることで、徐々にろ過が定着するようです。

特に人気がある種類は、カージナルテトラやネオンテトラです。3センチ前後の身体に背中が青色、腹が赤色と鮮やかな色彩が目を引きます。値段も10匹で500円から1,000円前後なので購入しやすいでしょう。赤色の部分がカージナルテトラの方が広いため、水槽に映えることから人気があるようです。

他にもメダカやアカヒレといった種類も丈夫で初心者の方に向いていますが、見た目が地味という声もあります。水草などを利用して、水槽がさびしくないようにすることも必要かもしれないですね。またメダカにはクロメダカや銀河メダカなどの種類がありますので、見て回ると楽しいですよ。

最後に

以上、比較的飼いやすいと言われているペットをあげてみました。初心者の方でも楽しんで育てられると言われてはいますが、どのペットを選ぶにしても衝動的な購入はせずに、きちんとした準備をしてから迎えることが大切です。

そのうち慣れてくると思っていても警戒心の強さから人みしりになってしまう場合もありますが、もしそうなってもペットの性格として受け入れ、最期まで可愛がってあげて頂きたいと思います。ペットを迎えたことで飼い主さんの生活が、より明るく、楽しくなるといいですね。

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