ペットとの生活

ペットの火葬のトラブルを防ぐための知識

愛するペットがいつかは亡くなってしまうことはとても悲しいですよね。

はじめてお家に迎え入れた日から今までのことが浮かび「一緒にいられて、本当によかった」「もっと、こ色々なことをしてあげたかった」などと、考えずにはいられないでしょう。治らない病気を患った後であれば、だんだん弱っていくペットのそばにいることしかできない歯がゆさを、感じた方もいらっしゃるかもしれません。

もっと早く動物病院に連れて行ってあげられてたら……。

ペットの顔を見るたびに、「ごめんね」と何度も謝って過ごした方もおられるかと思います。もしそのようなお気持ちで何かしらの悔いが残ったとしても、ペットのお世話は子育てと同じで完璧なものはないと言われています。ペットにとっても飼い主さんにとっても「ありがとう」と言い合える最期であれば、お互いの共同生活はベストだったのではないでしょうか。

どちらにしても、最期の時はできるだけそばにいてあげてください。どうか、悲しんであげてください。そして、時が過ぎたその折には、また元気なご自身を取り戻して頂きたいと思います。そうなることを、ペットものぞんでいるのではないでしょうか。

こちらのページでは、ペットが亡くなった後の火葬について紹介します。現在ではどの葬儀業者にもさまざまなサービスが設けられ、ペットの死を目の当たりにした飼い主さんへ、心の整理をお手伝いしています。

ペットの埋葬は、飼い主としてできる最後のお世話です。信頼できる葬儀業者さんの手を借りつつ、最期まで見届けてあげてくださいね。

1:ペットの火葬の種類について

では実際にペットが亡くなった後、どのような方法で送りだすことができるのでしょうか。現在では葬送の方法も多様化され、人間と同じような火葬や葬儀をすることができるようになりました。

葬送は飼い主さんや亡くなったペットに関わる方の、お気持ちからくるものです。ますは飼い主さんが納得をしてお別れができるものであれば、正しい形式というものはないといえます。周りの方とは比べずに、一番いいと思えるものを決められたらいいですね。

一戸建てなどでご自宅にお庭がある場合は、ペットが亡くなると「少しでも近くにいられるように」という思いから、土葬する飼い主さんも多いようです。公園や空き地などへの土葬は法律で禁止されていますが、ご自身の土地であればペットも安らかに眠れるかもしれませんね。

その場合、金魚などの小さなペットであればそのまま埋めてお墓にする方もいらっしゃいますが、ワンちゃんやネコちゃんなど身体が大きいペットの場合は、雨などにさらされ土から出てしまったりする可能性もあります。一般的には、火葬をすることが多いようです。

火葬は自治体と民間の葬儀業者にお願いする方法の二つがあります。

自治体に引き取りをお願いする場合、お住まいの地域によって異なりますが、ワンちゃんやネコちゃんが一匹あたり2,600円ほどで合同火葬しているところがあります。安価ではありますが、その火葬方法はさまざまです。清掃事務所が「死体処理」といった形で請け負うなど、一般廃棄物と一緒に焼却処分されることもあります。その際は遺骨も飼い主さんの手には戻ってこないようです。

専用の動物炉や斎場で、個別または合同の火葬をすることもありますし、引き取りではなく、飼い主さんが自治体へ直接持ち込む場合は個別に火葬をすることもあります。その際は遺骨を受け取れる場合もありますので、詳しくはお住まいの自治体へご相談されるとよいでしょう。

自治体ではなく民間の葬儀業者にお願いする際は、その業者が信頼できるのかを、ペットが亡くなる前にいくつか調べておくことをおすすめします。「提示している料金の他に法外な金額を後から請求する」「実際には火葬をせずに遺体を遺棄し、他の動物の遺骨を飼い主に渡していた」などの悪質業者が問題になったこともありました。ペットを飼っている他の飼い主さんから信頼できる葬儀業者を紹介してもらうなど、そのようなトラブルに巻き込まれないようご注意ください。

民間の葬儀業者の場合は、業者によっていくつかの火葬プランが設けられています。
・飼い主さんが葬儀業者のもとへペットを連れて行くか、または葬儀業者がペットを引き取り火葬場へ連れて行くプラン。

・火葬だけでなく葬儀や納骨などが選べるプラン。

・葬儀業者が飼い主さんのご自宅に移動火葬車で訪問し、ご自宅前やその付近で葬儀・火葬を行うプラン。

火葬には、大きく分けて3つの方法があります。
・合同火葬:同じ時期に亡くなった他のペットと一緒に火葬します。他のペットと遺骨が混ざるため、火葬後にお骨を拾ったり、持ち帰ることができない場合が多いようです。

・個別火葬:ご自宅のペットだけを単独で火葬する方法です。火葬の後に葬儀業者がお骨を拾い納骨します。お骨を持ち帰ることができますが、合同火葬より割高になります。

・立会葬:ご自宅のペットだけを単独で火葬し、その後飼い主さんの手でお骨を拾うことができます。ただし、個別火葬より割高になったり、自分でお骨を拾うのが別料金になるところもあります。

個別火葬といっておきながら合同火葬を行い、他のペットと混ざったお骨を渡そうとするいい加減な業者もいるといわれています。どのような流れで火葬されるのか、大切なペットのためにも十分確認をしておくことをおすすめします。

2:ペットの火葬の料金について

料金は葬儀業者によってさまざまです。「○キログラム以上のペットは火葬できない」といった決まりもありますので、ご自身のペットが火葬してもらえるのか、前もって確認しておきましょう。複数の葬儀業者で比較してみても、ペットの種類によって料金が異なる葬儀業者もあれば、体重によって料金を変えている場合もあります。

一部の比較ですが、ネコちゃんであれば合同火葬が5,000円から15,000円。個別火葬が25,000円から30,000円以上などと大幅にその料金が異なります。立会葬になれば別途10,000円から20,000円前後、加算されるケースもあるようです。料金は高ければいいというものでもありませんから、内容を把握することが大切です。

立会葬は割高ではありますが、ペットのお骨を飼い主さん自身で拾うことができ、ご自身の目でひとつひとつを確認しながら弔うことができるので、安心できます。人間のお葬式と同じように弔うことで、ペットを送り出したという思い出が強く残り、その点から人気があるようです。

3:火葬の後の流れについて

遺骨のご安置については、火葬の他に納骨などが含まれた葬儀業者のプランを選んだ方は、一連の流れを業者から説明されると思います。自治体や、または火葬だけを選ばれた方は、火葬前にどのようにご安置するのかを決めておくといいですね。

ご自宅に祭壇を作る場合はそちらに置かれることもありますし、お庭をお持ちであるならばそちらに散骨する方もいらっしゃるでしょう。飼い主さんの近くにいれば、ペットも安心して眠ることができそうですね。公園や空き地といったご自身の所有地以外に埋葬することはできませんが、自然に返したいという飼い主さんもいらっしゃり、海や山林へ散骨する海洋散骨や山林散骨も近年取り上げられてきました。

注意点としては、散骨はお骨を拾った際の大きなままの状態では行うことができず、2ミリ以下のパウダー状に粉骨をする必要があります。このようなサービスは葬儀業者によって料金も異なりますので、前もって確認しておいたほうがいいでしょう。

・海洋散骨:一般的にパウダー状に粉骨したお骨を、水溶性の用紙に包み、海へ散骨します。葬儀業者によってはプランの1つとして取り上げていることもあるようです。

・山林散骨:海洋散骨のような用紙に包むのではなく、パウダーのまま山林へ散骨します。また山林だけでなく、ご自宅にあるプランターのお花や樹木をお墓とし、散骨する方もいらっしゃいます。

このようにペットの火葬については、ご本人の考え方次第でさまざまな方法を取ることができます。縁起でもないという方がいらっしゃるかもしれませんが、ペットを育てている以上、いつかは離れる時を迎えなければなりません。ペットが亡くなる際は気持ちも落ち込みますから、つらくても先々のことを考慮し準備をしていくことも必要になってきますね。

またワンちゃんの場合は狂犬病予防法に基づき、お住まいの自治体へ各種登録をされていらっしゃると思います。亡くなった際も同じように届け出が必要です。手続きは30日以内とそれぞれ決まりがありますので、落ち着かれたら申請を忘れないようにしてくださいね。

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