病気・ケガ

犬の肝硬変とは?原因や症状、治療法について

ワンちゃんの命や日々の楽しい生活を脅かす病気はさまざまなものがありますが、肝臓に病変が起こる肝硬変はワンちゃんの生活に大きな影響を与えてしまう病気になっています。

しかし、そこで、飼い主さんが疑問に思うことと言えば、「ワンちゃんの肝硬変はどのような病気なの?原因や症状は?」ということではないでしょうか。

ワンちゃんの肝硬変を早期発見、早期治療するためには飼い主さんが肝硬変についての詳しい知識を持っておくことが役に立ちます。

そこで、ここではワンちゃんが肝硬変を発症する際のメカニズムや原因、肝硬変を発症した際にあらわれる症状、肝硬変の治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。

犬の肝硬変はどのようなメカニズムで発症するの?原因になるものにはどのようなものがある?

ワンちゃんの肝硬変についての知識を飼い主さんが持っておくことは肝硬変の早期発見、早期治療を行う上では重要なことになります。

肝硬変が発症するメカニズムや原因について、飼い主さんが理解しておくようにすると万が一の際にも落ち着いて対応できるかもしれませんよね。

ここでは、ワンちゃんの肝硬変のメカニズムと肝硬変の原因についてお伝えさせていただきます。

肝臓は、ワンちゃんの体内でビタミンやホルモン、消化酵素を生成する器官であるとともに、炭水化物や脂質、タンパク質の合成や分解、体内に入った有害物質を解毒するという重要な役割を果たしているのです。

肝臓は再生能力が高い器官であり、80%の肝細胞が破壊されない限りは肝機能は正常な状態に保たれると言われているのですが、一度破壊されてしまった肝細胞は元には戻らないため、慢性的な肝臓の病気が続いてしまいますと、肝細胞が徐々に破壊されていき、破壊された肝細胞が線維化し肝臓が固くなってしまうのが肝硬変なのです。

肝硬変の原因にはさまざまなものがありますが、代表的なものが慢性肝炎などで肝臓に炎症が起こり、破壊された部分を修復するための繊維組織が増えすぎてしまうことによる肝臓の変質、何らかの理由により、肝細胞が大量死してしまい、繊維組織が増えすぎてしまうこと、原因がわからないものなどが肝硬変の原因として考えられています。

肝硬変が進行する前に治療を行うことで最悪の事態を避けることができるかもしれませんので、ワンちゃんの様子に何かおかしな点がみられるようでしたらすぐに動物病院につれていき、適切な処置を取らせるなどの対策をするようにしましょう。

犬が肝硬変を発症した際の症状とは?

ワンちゃんが肝硬変を発症した際には、早期に治療を行うことで症状の悪化を抑えることができるかもしれません。そのためには、肝硬変を発症した際にワンちゃんの身体にあらわれる症状についての知識を持っておくことが大切です。

そこで、飼い主さんが気になることと言えば、「ワンちゃんが肝硬変を発症した際にはどのような症状があらわれるようになるの?」ということではないでしょうか。

ここでは、ワンちゃんの肝硬変を早期発見するために、肝硬変を発症した際にあらわれる症状についてお伝えさせていただきます。

肝硬変を発症した際には初期症状と重度の症状に分かれて症状があらわれるようになります。あらわれる症状が重度な場合には命に関わる危険性もありますので、すぐに動物病院に連れて行くようにしてくださいね。

肝硬変の初期症状としては、元気がなくなる、食欲が低下する、その他にも下痢や嘔吐、体重の減少、腹水が溜まると言った症状があらわれるようになります。重度の症状になりますと、耳野中や白目、歯茎に皮膚や粘膜が黄色くなる黄疸、肝細胞の減少に伴う代謝機能の低下が低たんぱく症や低血糖症、血便、末期になりますと、肝性脳症と言った症状があらわれるようになり、突然命を落としてしまうこともあるのです。

これらの症状があらわれた際には肝硬変が進行していることがほとんどですので、できるだけ早いうちに動物病院につれていき、適切な処置を受けさせるようにしてあげてくださいね。

犬の肝硬変はどのように治療を行うの?完治しない病気って本当?

ワンちゃんの肝硬変は進行してしまいますと、突然死の危険性もある恐ろしい病気になっていますので、早期に治療を行うことが重要になります。

ここではワンちゃんの肝硬変を治療する際にとられる方法についてお伝えさせていただきます。

肝硬変の治療は基本的には、症状に合わせた対症療法を取ることがほとんどです。肝硬変は一度発症してしまいますと、完治することのない病気になっていますので肝硬変の症状を軽減するための治療を行います。

具体的には、安静にさせる、肝臓に負担をかけないような食事を与え、食塩やタンパク質の制限などをする食事療法、栄養補給などです。その他には、肝炎の症状に合わせて抗酸化剤、亜鉛、免疫抑制剤、抗線維化物質を与える投薬療法がありますが、これらの治療は一生涯にわたって必要になるものですので、定期的な動物病院への通院なども欠かさないようにしてくださいね。

また、腹水が溜まってワンちゃんが苦しそうな様子を見せているという場合には、利尿剤を投与し、腹水の改善を図ります。症状が改善されない場合には、注射針を刺し、腹水を抜くこともありますので、獣医さんによく確認するようにしましょう。

肝硬変の治療は一生涯にわたって継続しなければならないものですので、信頼してワンちゃんを任せられる獣医さんのもとで治療を行うようにするのが良いでしょう。日常生活の中からワンちゃんの様子には注意するようにし、何かおかしな様子がみられるようでしたらすぐに動物病院につれていくようにしてくださいね。

犬の肝硬変は一生涯にわたって治療が必要!肝硬変を発症する前に予防をすることも重要です!

ワンちゃんの肝硬変は慢性的な肝炎などが原因になり引き起こされる病気になっていますので、肝炎をしっかりと予防や治療し、肝硬変の発症を未然に防ぐようにしましょう。ワンちゃんの肥満などを防ぐことや、栄養バランスに注意することで肝硬変の原因になる肝炎の発症も防げますので、日々の生活の中から注意するようにしてくださいね。

今回お伝えさせていただきました情報が、飼い主さんとワンちゃんの楽しい生活をより良いものにする上で役にたちます情報でありますことを願っております。

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