病気・ケガ

猫の肝硬変とは?ワクチンでしっかり予防しよう

ネコちゃんの肝硬変について、原因や発症のメカニズム、発症した際にネコちゃんの身体にあらわれる症状、治療法や予防法などについてお伝えさせていただきます。

猫の肝硬変はどのようなことが原因になり発症する?発症のメカニズムは何?

肝硬変は、肝臓に起きる慢性的な炎症や肝細胞の大量死などが原因になることで、肝臓内の線維組織が増殖してしまい、肝臓全体が固く変質してしまうという病気です。

肝臓内で炎症が繰り返し起こると免疫細胞が集まり、線維芽細胞が刺激されてしまい、コラーゲン繊維などのさまざまなタンパク質が生成されてしまうのです。細胞外の線維部分が必要以上に増殖してしまう状態を肝線維症と呼ぶのですが、肝硬変はこの状態の末期と言えるでしょう。

肝硬変の原因はその他にも、ウイルスや細菌、寄生虫への感染なども考えられますので、日々の生活の中からそれらについても飼い主さんが注意してあげるようにするとさらに安心かもしれません。

猫が肝硬変を発症した際にあらわれる症状にはどのようなものがあるのかを教えて!

ネコちゃんが肝硬変を発症した際には、肝機能が著しく低下しますので、それに伴った症状があらわれるようになります。初期症状としては、元気がない様子を見せるようになる、食欲不振、嘔吐、体重の減少などの症状があらわれるようになり、病状の進行とともに腹水が溜まるようになる、白目や歯茎が黄色く変色する黄疸、肝性脳症等といった症状があらわれ、最悪の場合には命を落としてしまうのです。

猫の肝硬変は治療できる?肝硬変はどのような治療を行なうのかを教えて!

ネコちゃんの肝硬変の治療は基本的に、症状を緩和させる対症療法です。具体的には、栄養補給をしてネコちゃんの栄養バランスを整える、安静にさせる、食事療法などになっており、治療は一生涯にわたって続けていく必要があるのです。

また、肝臓の炎症を抑えるために、亜鉛や抗酸化剤、免疫抑制剤や抗線維化物質などをネコちゃんに投与する投薬治療なども行われることもあります。

腹水が溜まって、ネコちゃんが苦しんでいる場合には利尿剤の投与やお腹に注射針を刺し、腹水を吸い取るという治療が取られることもありますので、ネコちゃんの様子には常に注意を払うようにしてくださいね。

猫の肝硬変はどのような予防を行えば良いの?肝硬変の予防は可能?

ネコちゃんの肝硬変を予防するためには、肝炎の原因になるウイルスなどをワクチンで予防しておくということが役に立ちます。肝硬変は肝臓に繰り返し炎症が起こることで進行していく病気になりますので、それを防ぐことで発症のリスクを軽減することができるのです。それに加えて、与える食事などに注意するようにし、肝臓へかかる負担を軽減するようにすると良いかもしれません。

最も、重要なこととしては定期的に動物病院に連れて行くようにし、ネコちゃんの健康状態に異常がないかを確認するということです。日々の生活の中からネコちゃんの様子に注意するようにするとともに、動物病院での詳細な検査が肝硬変の発症を防ぐ手助けになりますので、しっかりと見守ってあげるようにしてくださいね。

猫の肝硬変は発症してしまうと完治させることが難しい病気!日々の生活の中から予防に努めましょう!

 ネコちゃんの肝硬変は、ネコちゃんの日々の生活の質を下げてしまうものになりますし、完治させることが難しい病気ですので、日々の生活の中から発症を予防することが重要になります。毎日を共にしている飼い主さんだからこそ、気づいてあげられることもあると思いますので、異変を見逃さないようにしてあげてくださいね。

今回、お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとネコちゃんの楽しい毎日を手助けするものでありますことを願っております。

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