病気・ケガ

スコティッシュフォールドの性格と発症しやすい病気

ネコちゃんの品種にはさまざまなものがありますが、その中でもスコティッシュフォールドという品種のネコちゃんは愛らしい見た目と、大人しい性格から人気があるネコちゃんだと言えるでしょう。

今回は、スコティッシュフォールドというネコちゃんの成り立ちや、性格、かかりやすい病気や注意したほうが良いこと、飼育する上で気をつけたほうが良いこと、寿命などについてお伝えさせていただきます。

スコティッシュフォールドはどのようなネコちゃんなの?スコティッシュフォールドにはどのような歴史があるの?

スコティッシュフォールドは日本ではアメリカンショートヘアと同様に人気のあるネコちゃんです。愛らしい見た目のスコティッシュフォールドとの生活は飼い主さんの生活に癒やしを与えてくれるものであり、健康的にスコティッシュフォールドが暮らしてほしいと願っている飼い主さんも多いことでしょう。

スコティッシュフォールドは運動量が少なく、大人しい性格のネコちゃんであると言われています。外見上の特徴としては、耳が折れていることが挙げられますが、折れ耳になる確率は30%程度であり、成長やストレス、病気によって耳がたつということもあるようです。

折れ耳のネコちゃんの場合には、耳に汚れが溜まりやすくなっており、耳の手入れを定期的にして上げる必要があります。被毛は短毛、長毛の双方が存在しますが、長毛種のスコティッシュフォールドはめずらしく、短毛種がほとんどであると言われています。体型は筋肉質でガッチリとした体型をしています。

スコティッシュフォールドは先天的に骨格に問題を抱えてしまうという遺伝性骨形成異常症を患っているということもありますので、成長期が終わるまでの間は定期的に検診を受けさせるようにすると、適切な処置を受けさせることができ、ネコちゃんの痛みを軽減することができるかもしれません。

スコティッシュフォールドは1匹の突然変異から生まれた猫種と言われています。スコットランドの農家で生まれたスージーという雌猫は耳が折れており、基本的には大人になると立つ耳が折れ曲がったままだったのです。スージーが出産した子猫も、スージーと同じように耳が折れていたことから、折れ耳は遺伝するということが確認され、その後、アメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアなどとの交配が繰り返され、スコティッシュフォールドという品種として認定されることになりました。

スコティッシュフォールドはどのような性格なの?オスとメスで性格が違う?

スコティッシュフォールドは基本的には人懐こく穏やかな性格のネコちゃんが多くなっています。見知らぬ人や初めて合う人に対しても友好的な態度を示すこともあり、甘えん坊で愛らしい姿を見せてくれますので、初めて猫を飼うという方も適切なコミュニケーションやスキンシップを取ることができるでしょう。

のんびりとしているスコティッシュフォールドは鳴き声も小さく、怒ったりすることもあまりありません。運動などもあまり好まず、犬のような甘えん坊な一面も見せることもあります。メスとオスで性格は大きく異なるわけではありませんが、どちらかと言えば、オスのネコちゃんの方が甘えん坊な傾向があると言われていますので、スキンシップなどを多く取りたいという方はオスのスコティッシュフォールドを、お互いに自立した関係を望んでおり、干渉し過ぎたくないという方はメスのスコティッシュフォールドを飼うのが良いかもしれませんね。

スコティッシュフォールドが気をつけたほうが良い病気にはどのようなものがあるのかを教えて!

スコティッシュフォールドの飼い主さんがもっとも注意しなければ行けない病気が骨軟骨異形成という病気です。この病気は、遺伝子の作用により、骨が十分に成長しないという病気になっており、痛みなどをネコちゃんに与えてしまうこともある病気ですので、注意したほうが良いでしょう。骨軟骨異形成は根本的な治療法は存在しないため、対症療法が取られることがほとんどです。

その他にも、スコティッシュフォールドが発症しやすい病気には多発性嚢胞腎などがあります。1000匹に1匹の割合で発症すると言われており、発症すると腎機能が低下し、最終的に腎不全のような症状を引き起こすのです。

多発性嚢胞腎を発症した際には、腎機能が低下するため食欲不振、多飲多尿、体重減少、嘔吐するなどの症状があらわれます。腎機能の低下は3歳前後からみられるようになり、10歳までに腎不全を引き起こしてしまいますので、早期発見、早期治療を心がけるようにしてください。

多発性嚢胞腎は完治させるための治療法が存在せず、腎機能を温存しながらネコちゃんの苦しみを減らすための対症療法をとることがほとんどですので、何かおかしな様子がみられるようでしたらすぐに動物病院に連れて行くようにし、できるだけ症状があらわれないうちに適切な処置を受けさせるようにしてあげてくださいね。

スコティッシュフォールドを飼育する上で飼い主さんが気をつけたほうが良いことにはどのようなものがある?

スコティッシュフォールドは甘えん坊な一面があるため、お留守番などの時間が長いと大きなストレスを感じてしまいやすく、寿命が縮まったり、ストレスが原因で発症する病気などのリスクが増加してしまうこともありますので、ネコちゃんがひとりぼっちになってしまう時間をなるべく減らすようにするとともに一緒にいる時間を大切にするようにすると良いかもしれません。

折れ耳のイメージが強いスコティッシュフォールドは耳に異常を抱えてしまうということもあります。1週間に一度は耳掃除などをしてあげるようにし、耳に異常がないかを確認するようにしてあげてくださいね。その他にも、内臓に奇形があるということもありますが、外見からは見抜くことが難しくなっていますので、定期検診などを欠かさないようにしましょう。また、内臓に負担がかからないように、適切なキャットフードを選ぶようにするのもよいかもしれませんよ。

骨軟骨異形成や多発性嚢胞腎などの重篤な病気などを発症することもあり、他のネコちゃんと比較して定期検診を受けさせるようにすることが重要になります。特に耳が折れているスコティッシュフォールドの場合には、骨軟骨異形成を発症しやすい遺伝子を持っているということが考えられますので、いつ骨軟骨異形成が発症してしまってもおかしくないと考え、ネコちゃんの様子を気にかけるようにしましょう。

スコティッシュフォールドの寿命はどれくらい?長生きするためにはどのようなことが有効?

スコティッシュフォールドの一般的な寿命は10年から13年ほどと言われており、他の品種のネコちゃんと比較した際に大きな差があるというわけではありません。しかし、これは病気をせずに健康体でいることができた場合の年齢であり、骨軟骨異形成や内臓疾患を発症した際には寿命がもっと短くなってしまうということもあります。

スコティッシュフォールドが長生きするためには、骨軟骨異形成や内臓疾患などに注意するようにし、万が一発症してしまった際には早期発見、早期治療を心がけるようにするなどし、ネコちゃんの身体に影響を与えてしまうリスクを軽減するようにしましょう。

それに加えて、ネコちゃんの内臓に負担がかからないようなキャットフードを与えるようにすることも長生きには必要になりますし、運動不足などを解消するのも重要なことです。しかし、スコティッシュフォールドの場合には運動過多になりますと、かえって悪影響になるということもありますので、バランスを取るようにしてくださいね。

スコティッシュフォールドが健康に暮らすためには飼い主さんのサポートが必要不可欠!

スコティッシュフォールドは他のネコちゃんと比較した際に、遺伝性の病気などを発症しやすくなっていますので、飼い主さんが日々の生活の中から注意することが重要なことになります。特に、骨軟骨異形成や内臓疾患などは、ネコちゃんの身体に多大な苦痛を与えてしまうものですので、できるだけ予防に努めるようにするとともに、日々の生活の中からネコちゃんの身体に異常がないかどうかについては注意するようにしてくださいね。

また、ネコちゃんの病気やケガの治療は高額なものになってしまうことも多いため、万が一の際に備えて、ペット保険に加入しておく、ペット貯金をしておくと良いかもしれませんよ。

今回、お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとネコちゃんの生活をより良いものにする上での手助けになりますことを願っております。

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