病気・ケガ

猫の網膜剥離 失明の危険性も|ペットのいろは

ネコちゃんにとって、目は大切な器官であり、その健康が脅かされてしまいますと、楽しい毎日を送る上での大きな障害になってしまいます。それを避けるためにも、ネコちゃんの目に現れる病気についての知識を持っておくようにしましょう。

そこで、今回はネコちゃんの網膜剥離について、どのような原因で発症するのかということと、発症した際にネコちゃんにあらわれる症状、治療法や、予防する上で重要になることについてお伝えさせていただきます。

猫の網膜剥離はどのような病気?どのようなことが原因になり網膜剥離は発症するの?

ネコちゃんの網膜剥離は、眼球の内部にある網膜が土台から剥がれてしまうという病気です。網膜剥離には裂孔原性、滲出性、牽引性の3つに分かれており、それぞれ原因が異なるのです。

裂孔原性の網膜剥離は、正常であればゼリー状の硝子体が何らかの理由で液体化してしまい、液体化した硝子体が流れ出してしまい、網膜が剥がれてしまうことが原因になっています。

滲出性の網膜剥離は網膜と、網膜に栄養を与えている脈絡膜の間に体液が溜まることが原因で発症します。滲出性の網膜剥離は、ブドウ膜炎などが元々の原因であることもありますし、高血圧による出血が原因になっていることもありますので、注意してくださいね。

牽引性の網膜剥離は、硝子体の出血が原因になり、硝子体と網膜の間にできる増殖膜に網膜が引っ張られてしまい、網膜が剥がれてしまうというものになっています。また、この場合には糖尿病を患っていることも多く、急激に視力を失うということもありますので、注意するようにしましょう。

原因はさまざまですが、どの場合も初めは目が見えていますので、早期に治療を行なうことで視力を温存することができます。なにかおかしな様子がみられるようでしたらすぐに動物病院に連れて行くようにしてくださいね。

猫の網膜剥離はどのような症状があらわれるの?痛みはある?

ネコちゃんが網膜剥離を発症した際には、基本的に痛みなどの症状は出にくくなっています。行動面での症状ですと、ネコちゃんが普段ならぶつからないような壁やものにぶつかるようになる、フラフラと歩くようになるというものが代表的な症状です。外見面では、剥離した網膜が見えるようになる、眼内出血や、瞳孔が開いたままになるというものがあります。

網膜剥離自体に痛みはありませんが、緑内障や白内障、ブドウ膜炎が網膜剥離の原因になっている場合には痛みを伴うこともありますので、早急に動物病院に連れて行くようにしましょう。

猫の網膜剥離はどのように治療を行なうのかについて教えて!

まず、糖尿病や緑内障、白内障などの基礎疾患が網膜剥離の原因になっているという場合には、それらの治療が優先されます。滲出性の網膜剥離の場合にはこの治療法が一般的なものになっています。

裂孔原性の網膜剥離や牽引性の網膜剥離の場合には、外科手術を行い網膜剥離の治療を行なうことがほとんどで、裂孔原性の場合には、レーザー治療で網膜剥離を止める、牽引性の場合は、硝子体の手術を行い、網膜を引っ張っている増殖膜を取り除くという手術が行われます。

猫の網膜剥離は早期発見、早期治療とともに、予防に努めて健康を守りましょう!

ネコちゃんの網膜剥離は痛みなどの症状が出にくくなっていますので、予防することが難しい病気でもあります。そのため、定期的に動物病院での検査を行なうようにするとともに、網膜剥離を引き起こす原因になる基礎疾患の予防をすると網膜剥離の予防にもつながることでしょう。

今回、お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとネコちゃんの楽しい毎日をより良いものにする上で役にたちますことを願っております。

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