基礎知識
犬にハチミツは危険?ボツリヌス中毒の治療や予防について
ボツリヌス中毒はワンちゃんの身体に様々な症状を引き起こすだけではなく、はちみつなどの食べ物を食べてしまうことが原因になっていることもある病気ですので注意が必要になります。
そこで、今回はワンちゃんがボツリヌス中毒を発症する原因や、ボツリヌス中毒を発症した際にあらわれる症状、ボツリヌス中毒の治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。
犬のボツリヌス中毒の原因は何?はちみつをワンちゃんに食べさせてしまうと危険?
ワンちゃんのボツリヌス中毒は様々な症状を引き起こし、ワンちゃんの生活の質を下げてしまうものですので、発症した際には早期発見、早期治療を心がけるようにすることでワンちゃんが苦しむかもしれない時間を最小限に抑えることができます。それに加えて、ボツリヌス中毒がどのような原因で引き起こされるのかということについての知識を持っておくようにすると発症を未然に防ぐための対策をしてあげることができるかもしれませんよね。
しかし、「ワンちゃんのボツリヌス中毒の原因は?」という疑問をお持ちになられている飼い主さんもいらっしゃることでしょう。そこで、ここではワンちゃんのボツリヌス中毒の原因や発症のメカニズムについてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんのボツリヌス中毒は、ボツリヌス菌が産生する毒素を摂取してしまうことにより、筋肉の収縮障害や自律神経障害が引き起こされてしまうという病気になっております。ボツリヌス菌はAからG型までの7種類に分類されており、ワンちゃんに身体に症状を引き起こすのはC型と言われています。
ボツリヌス中毒の原因は、食べ物に含まれているボツリヌス菌にワンちゃんが感染してしまうということがほとんどになっており、腐った食べ物やはちみつなどにはボツリヌス菌が含まれていることも多くなっていますし、ネコちゃんとは違い、ワンちゃんは興味を持った食べ物を口に入れてしまうといった習性がありますので、ワンちゃんが腐った食べ物やはちみつなどを食べてしまわないように十分に注意をしてあげるようにしてくださいね。
犬がボツリヌス中毒を発症した際にはどのような症状があらわれるようになるの?
ワンちゃんがボツリヌス中毒を発症した際には、様々な症状を引き起こし、ワンちゃんが苦しむ時間が増えてしまうだけではなく、最悪の場合には命を落としてしまう危険もありますので、早期発見、早期治療を行なうことが重要なことになります。
ボツリヌス中毒の早期発見、早期治療を行なうためには飼い主さんがワンちゃんのボツリヌス中毒の症状にはどのようなものがあるのかということについて理解しておくようにすると良いでしょう。
しかし、「ボツリヌス中毒の症状はどのようなものなの?」という疑問をお持ちになられている飼い主さんも多いのでは無いかと思います。そこで、ここではワンちゃんのボツリヌス中毒が引き起こす症状についてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんがボツリヌス中毒を発症した際には、神経筋接合部からのアセチルコリンの放出が抑制されてしまうため、筋肉の収縮障害や自律神経障害が引き起こされ、様々な症状が身体にあらわれるようになります。
症状としては、後ろ足から体幹、前足と言った順番で脱力が生じ、12時間から24時間で歩くことができなくなる、よだれを垂れ流すようになる、ドライアイや角膜炎、目にうるおいが無くなり、瞳孔の収縮がみられなくなる、排泄ができなくなる、食べ物を飲み込むことができなくなる、弱々しい鳴き声を発する、元気がない様子を見せるようになるなどです。
ボツリヌス中毒は病気が進行してしまいますと、命を落としてしまう危険性がありますので、できるだけ早期に治療を行うようにするとワンちゃんの苦しむ時間を最小限に抑えることができます。ボツリヌス中毒はボツリヌス菌の接種から早くて2時間から3時間、遅くても6日以内に症状があらわれるようになりますので、ドッグフードなどの普段与える食べ物以外の腐った食べ物や、はちみつなどを食べてしまった際には注意してあげるようにしてくださいね。
犬のボツリヌス中毒の治療法にはどのようなものがある?予防法は?
ワンちゃんがボツリヌス中毒を発症した際には、早期に治療を行うことが重要になります。それに加えて、治療法にはどのようなものがあるのかというということについて飼い主さんが知識を持っておくようにすると安心ですよね。
また、ボツリヌス中毒の発症を防ぐために、日々の生活の中からできる予防法などを覚えておくようにするということも重要なことになります。
そこで、ここではワンちゃんのボツリヌス中毒の治療法や予防法などについてお伝えさせていただきます。
ワンちゃんがボツリヌス中毒を発症した際には、症状にあわせた治療法がとられることがほとんどです。呼吸筋の麻痺が起きているなどの命を落としてしまうかもしれない危険性がある場合には、入院して集中治療を行うこともありますし、排尿障害がある場合にはカテーテルを挿入し排泄させる、ドライアイや角膜炎、誤嚥性の肺炎などにはそれらに合わせた対症療法を行います。
C型のボツリヌス菌に対する抗毒素がある場合には、それらの注射が行われますが、ボツリヌス菌の毒素が末端神経に辿り着く前に注射を行わなければ意味がなくなりますし、アナフィラキシーショックなどの激しいアレルギー反応を引き起こしてしまうということもありますので、注意が必要です。
ワンちゃんのボツリヌス中毒は日々の生活の中からドッグフード以外の食べ物をワンちゃんが食べないようにしつけることで予防することができます。腐った食べ物やはちみつなどのボツリヌス菌が存在する可能性がある食べ物を食べさせない、近づけないということでワンちゃんが苦しむかもしれない危険性から守ってあげることができますので、しっかりとしつけるようにしましょう。
犬のボツリヌス中毒は様々な症状を引き起こす恐ろしい病気!早期発見、早期治療、予防を心がけよう!
ワンちゃんがボツリヌス中毒を発症してしまいますと、様々な症状を引き起こし、最悪の場合には命を落としてしまうこともありますので、日々の生活の中から予防に努めるようにすると共に、発症してしまった際には早期発見、早期治療を心がけるようにしてくださいね。
特に腐った食べ物やはちみつなどにはボツリヌス菌が存在している可能性が高いため、絶対にワンちゃんには食べさせないようにしましょう。
今回、お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの楽しい毎日をより良いものにする上でのお手伝いになりますことを願っております。
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