ペットとの生活

気を付けたいペットのしぐさ「こんなしぐさは要注意」犬編

愛するペットが少しでも長生きするように、「ペットの声に気付きたい」という飼い主さんは多いのではないでしょうか。

人間のように「ここが痛い」「こうすると苦しい」と言葉で説明することはできませんが、何度も繰り返されるしぐさの中には、病気のサインが隠されていることがあります。

早期発見できれば悪化を防ぐことに繋がり、症状の回復にも役立ちますよね。このページでは、気を付けたいワンちゃんのしぐさについてまとめてみました。

異常がないか、普段のワンちゃんの様子を是非チェックしてみてくださいね。

耳を掻くなどのしぐさとケアについて

耳を掻くしぐさは、何か気になることがあったり、かゆみなどが原因にあげられます。

頻繁に掻いている場合は、アレルギー性外耳炎や耳垢性外耳炎などの外耳炎の可能性があります。まずは耳から悪臭が発生したり、耳垢がたまっていないかチェックをしましょう。

ひどくなると中耳炎や内耳炎へと進行し、神経症状を引き起こす可能性があります。

ダニによる耳疥癬や耳垢線癌などの腫瘍、虫や異物が入ってしまった場合も同じように耳を頻繁に掻きます。耳ダニの治療にはおもに点耳薬を使用しますので、獣医師の指示に従いましょう。

耳が腫れていたり熱や痛みがある場合は、打撲などによって耳の皮下組織の血管が破れて、皮膚と軟骨の間に血液がたまっている可能性もあります。耳が変形することもあるので、すぐに治療が必要です。

耳から分泌液が出て悪臭をともなう場合、耳道にたまった分泌液に細菌やカビなどが感染し、炎症を起こしていたり、アレルギー疾患が関係していることがあります。

「耳を掻く」という行為は日常的に見られがちなしぐさですが、その頻度によってはワンちゃんが症状に耐えている可能性があります。普段から動きをチェックし、ケアを見直すことが大切です。

特に垂れ耳の犬種や耳の中に毛が生えていたり、シワが多い犬種は通気性が良くないため、上記のような症状に十分注意をしなければなりません。

耳の掻き過ぎで周りの毛が抜けてしまうこともあります。平衡感覚が保てなくなったり、脳炎といった重大な病気に繋がる可能性があります。

最初は嫌がるかもしれませんが、普段から耳などに触れて慣れさせることでケアがしやすくなります。少しずつでいいので、ガーゼや綿棒で耳の中を拭きとってあげましょう。こうした積み重ねが慣れに繋がり、動物病院に連れて行った際もちょっとした治療なら全身麻酔をせずに行うことができるようになります。

ワンちゃんの身体への負担も少なくすみますので、日々の触れ合いを大切にしたいですね。

目を掻くなどのしぐさとケアについて

目の病気には、結膜炎、角膜炎、眼瞼炎、白内障、緑内障、チェリーアイ、水晶体脱臼、さかさまつげなどがあります。

風邪などの症状は目ヤニで分かることもあるので、目は様々な病気を比較的見つけやすい部位です。症状によっては失明をすることもあるので、いつもと違う場合はすぐに治療しましょう。

目を掻くなどかゆみがある場合、結膜炎を起こしている可能性があります。触ると痛がるようであれば、緑内障、角膜炎、さかさまつげなどの病気を念頭にいれなければなりません。目の中だけでなく、目の周囲や瞼が腫れている際もこすることがあります。目瞼炎や全眼球炎などの疑いもありますので、脚で掻く、壁や床にこすりつけるようなしぐさは見逃さないようにしましょう。

「白くにごる」「赤くなる」など目の色に異常がある場合は、白内障、角膜炎、結膜炎が考えられます。糖尿病や外傷などでも生じるため、原因は多岐にわたります。

白目の部分が黄色くなっていることから、胆のうや肝臓の病気、犬レプトスピラ症といった肝臓や腎臓が冒されていることも考えられます。

また毛の長い犬種や目の大きな犬種は特に、目が傷つきやすいといわれています。

遊んでいる最中に、ワンちゃんが自分の爪で角膜などを傷つけてしまうこともありますので、異常をみつけた際は早目に治療しましょう。

目を掻いた様子や目の色などに変化がなくても、涙を流すといった行為で異常を示すことがあります。自己判断せずに獣医師に相談することが大切です。

口にまつわるしぐさとケアについて

「よだれを垂れ流すことが多くなった」など、普段との違いを見つけることによって口腔内や歯の病気を見つけることがあります。そのよだれも、「量が多い」「泡が多い」「悪臭」「血液が混じっている」という場合は病気を抱えている可能性があります。

普段のよだれの垂れ方も、チェックしておくと病気の早期発見に役立ちますね。

食欲が落ちたり、咳こむ場合は口内炎や歯周病、消化器系の病気を疑います。

嚥下障害でよだれが飲み込めない場合は、狂犬病や神経性ジステンパーなどの感染症の可能性もあります。舌に炎症やただれがあれば舌炎、よだれに血液が混じる場合は、キズや口内炎、腫瘍も考えられます。

泡状のよだれにけいれんが伴う場合は、中毒症状も疑われます。

口臭がひどい場合は、歯肉炎などの病気を考えます。歯茎に赤みがある場合は口内炎、歯がグラグラしているのであれば歯槽膿漏です。また、犬レプトスピラ症や犬ジステンパー、肝不全などで口臭がひどくなることもあります。

歯のケアを嫌がるワンちゃんは多いといわれています。噛みつくなどして難しいこともありますので、子供のころから歯磨きを習慣づけておくことが大切ですね。

犬用の歯ブラシと合わせて、犬のチューインガムなどで歯石の付着を予防しましょう。また、動物病院で定期的にチェックしてもらい、歯石除去をすることもおすすめします。

鼻にまつわるしぐさとケアについて

鼻は飼い主さんが異常を見つけやすい部位ですので、異常が出た時は見逃さないようにしましょう。

ワンちゃんも人間と同じように、くしゃみや鼻水が出ます。一過性の症状であれば問題はありませんが、何度か続く時は注意が必要です。

さらさらした鼻水はアレルギー疾患や初期のウイルス感染を疑います。粘り気が強かったり、黄色い鼻水が垂れる時は細菌感染や鼻炎を患わっている可能性があります。

膿のような黄色い鼻水をたらす際は、犬ジステンパーの症状を抱えているかもしれません。

他のペットがいる際は、ワンちゃんが飛ばしたくしゃみや鼻水で感染しないように隔離することをおすすめします。

鼻水に血液が混じったり鼻血が出る場合は、重度の鼻炎、腫瘍、アレルギー疾患、肺水種などの循環器系の病気など様々な病気が考えられます。脱脂綿などを鼻の穴に詰めますと、鼻の中を傷つけてしまうことがあります。鼻から垂れる鼻水や血液を拭くだけに留めてくださいね。

鼻血は重大な病気が隠れている可能性がありますので、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

鼻が乾いている時は熱性疾患の可能性があるので熱を測ることをおすすめします。栄養障害で鼻が乾き、ひどい時にはひび割れを起こすことがあるようです。

呼吸にまつわるしぐさとケアについて

ワンちゃんの呼吸は、1分間に15から30回程度といわれています。

運動後や興奮している時などはさらに早くなりますが、常に苦しそうな様子があれば病気を疑う必要があります。

呼吸器系の病気や身体のどこかにケガを負っていたり、心臓疾患や発熱、夏場のお散歩では特に日射病や熱射病などが考えられますので、状況を確認することが大切です。

少し歩いていただけで呼吸困難になるようであれば、心臓などの病気を疑います。

呼吸が荒いうえに、首を伸ばしたり、吐きそうな様子があれば異物を詰まらせている可能性があります。飼い主さんの中には、ワンちゃんの後ろ脚を持って逆さまにしたところ誤飲したものが出てきたケースもあるようですが、おすすめはできません。

命に関わりますので、ただちに動物病院へ診察に行きましょう。

他にも肥満の場合は少し動いただけで呼吸が早くなりますので、体重管理にも気を付けたいですね。

先天性の発育不良や肥満などが原因で、気管がつぶれて大きな呼吸音が聞こえることがあります。苦しそうな様子がないかチェックをしましょう。

呼吸をする際に普段と異なる空気音や異音が聞こえる場合は、気管支炎を起こしている可能性があります。また呼吸音だけでなく、気管に炎症が起こることから咳が出やすくなります。

咳は冷たい空気を吸った時などにも生じますが、その際は乾いた咳をします。息がこもった、湿った咳をする際は病気の可能性があります。

咳だけでなく他の部位に症状が出ることもありますので、鼻水や目ヤニ、発熱や食欲不振などがないか、合わせて確認することをおすすめします。

元気はあるけれど、数日にわたり咳をしている際は、慢性気管支炎や気管支喘息、アレルギーが原因かもしれません。フィラリア症でも同じような症状が出ることがあります。死に至る怖い病気ですが今は予防薬がありますので、そのような病気にかからないように、普段からできる予防はしっかりとしてあげてくださいね。

食餌に関連するしぐさとケアについて

食べる行為は身体の状態をしる手掛かりになるだけでなく、身体をきちんと機能させるためにも大切なことです。

病気やケガを負っている時は食欲が落ちたり、嘔吐してしまうこともあるでしょう。

異常の早期発見に役立ちますが原因を特定することは難しいので、ひどくならないうちに獣医師に相談することが大切です。

食欲がない場合は、内臓の病気や、ケガなどの痛みが考えられます。食欲以外にも下痢や発熱などの症状が出ていることもありますので、他に異常がないか確認をすると獣医師が診察する時にスムーズです。身体を触ったりして嫌がらないか、普段と違う行為が他にないかもチェックしておくといいですね。

また精神的に不安定な時も、食欲に影響が出やすくなります。

飼い主さんの不在や、ご家族に赤ちゃんが産まれたことによる寂しさなどで、ワンちゃんの食欲が落ちることがあります。環境が変化した際は、ワンちゃんの心のケアも必要ですね。

数日にわたり食欲が少しずつ落ちているようであれば、胃腸炎や腎臓、肝臓などの病気が慢性化していたり、口内炎や歯周病の疑いがあります。

老化により内臓機能が弱って食欲が落ちることもあるので、普段どのようなエサを食べさせているのか獣医師に相談するために、診察の際はエサを持参すると良いでしょう。

また食べる回数や量が増えることを「多食」といいます。多食は精神的な要因だけでなく、病気の可能性があります。水を飲むことが多くなり、排尿も増えている際は内分泌系の病気や糖尿病が疑われます。

食べたものを吐いてしまう際は、他に症状がないかを確認します。ワンちゃんは他のペットと比べて、嘔吐をしやすい性質があります。食べ過ぎた時にも嘔吐して調節をしますので、他に異変がないか様子をみましょう。

嘔吐の原因は、中毒や内臓の病気、泌尿器の病気、伝染性疾患、アレルギーなども考えられます。

繰り返し嘔吐する際や、苦しそうな状態であったり、衰弱が見られる際は病気の可能性が高いのですぐに動物病院へ連れて行きましょう。

嘔吐の場合は吐き出した物を持参することで、獣医師さんに状態が伝わりやすくなります。可能であれば持っていきましょう。

毛・皮膚にまつわるしぐさとケアについて

皮膚の病気は毛に覆われているために、気付くのが遅くなる傾向があります。

皮膚の異常で分かりやすいしぐさは「かゆがる」ことですので、掻くなどの行為を見かけた際は注意しましょう。飼い主さんがきれいにしているつもりでも、知らない間にノミやダニなどが寄生していることがあります。

ノミやダニは繁殖力が強く、感染症などの原因にもなりますので見つけた際は、早めに退治することが大切です。

ノミやダニが原因で、頭や口のまわりなどの毛が抜けて赤くなることがあります。ひどくなると全身へと進行し、膿が出たり悪臭をともなう場合があります。ひどくならないうちに治療が必要です。またノミやダニ、感染症の他に、皮膚病が原因でかゆみが出ることがあります。

円形に抜ける場合はカビなどによる皮膚真菌症で、かゆがる様子はあまりありません。抜け毛の場合はどこの部位が抜けるのかをチェックしましょう。またストレスなどの心因性によってなめたり噛んだりし、脱毛することがあります。近年このような心因性の脱毛が増えているようです。

毛にツヤがない場合は、老化や皮膚病、心臓病、腎臓病といった内科的な疾患の可能性があります。

シャンプーのすすぎが不十分であっても生じますので、日頃のケアも見直しが必要です。ブラッシングをする際にワンちゃんの様子を見ながら毛を掻きわけるなどして、皮膚の表面に異常がないかチェックすると良いですね。

硬いしこりがある時は、皮膚腫瘍(癌)を疑います。

皮膚腫瘍(癌)には良性と悪性があり、良性の場合は転移しませんが、悪性の場合は増殖し転移していきます。7歳前後のワンちゃんから症状が増え、命に関わる重大な病気です。早期発見によって効果的な治療ができ、長く生きることも可能になりますので、飼い主さんの意識が大切になります。

アレルギーなどの症状の場合は、動物病院で血液検査などから調べることができます。早めに知っておくと悪化を防ぐことに役立ちますのでおすすめです。

脚におけるしぐさとケアについて

片脚を引きずって歩くなどワンちゃんの歩き方に異常が出た際は、注意しなければなりません。

擦り傷などのケガの他に、骨折、脱臼といった症状、椎間板ヘルニアや関節炎、脳や神経の障害など数多くの原因が考えられます。

骨折などの重度の場合は痛みがあり、すぐに動物病院へ診察に連れてくる飼い主さんが多いのですが、軽度の場合や調子が良い時は片脚をかばいながら走り回るため、飼い主さんが気が付かないうちに悪化してしまうことが多いといわれています。

ワンちゃんが元気な様子でも、このような症状を見た際は安易に治ったとは思わず動物病院で診察をすることをおすすめします。

歩き方が急におかしくなった際は、外傷や骨折、脱臼、靱帯の損傷などが考えられます。

股関節形成不全やレッグ・ペルテス病などの成長期のワンちゃんに見られる病気や、後ろ脚に異常が出ている場合は脊椎の病気の可能性があります。

ふらつきが見られる場合は脳の神経の病気や貧血などが疑われます。進行には個体差があり、急に症状が出ることもあれば、少しずつ進行するワンちゃんもいます。股関節や骨の病気は、発見が早ければ内科療法で完治することもあります。

しかし症状が進行するに連れて手術が必要になり、手術だけでは治らないこともあります。

そうならないために、早い段階で治療を開始することをおすすめします。

排泄物と排泄にまつわるしぐさについて

尿や便も、色や硬さによって病気を見つけることに役立ちます。

正常な尿は黄色い透明な色をしており、老犬になると少し黄色みが増します。匂いはアンモニア臭です。透明なら心配ありませんが、濁っていたり、血液が混じるようであれば病気を疑います。

尿の異常では、膀胱炎、肝炎、尿路結石、フィラリア症、糖尿病など様々な病気が考えられます。

膀胱炎は濁った濃い色の尿が出たり、血尿が出ることがあります。同時に食欲が落ちたり嘔吐も併発している場合は肝炎などの病気も疑います。

急性のフィラリア症では血尿だけでなく、呼吸困難や下痢、嘔吐などの症状が出ることもあります。尿の色がピンクなどの赤みが出たら血尿ですので、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

以前と比べて尿量が多い際も、糖尿病や内分泌系の病気を患わっている可能性があります。

排尿の姿勢をとっているのに、排尿が少なかったり全く出てこないといった排尿が困難な時は、尿路結石や尿道に腫瘍があることが考えられます。

興奮した時以外で、常に少量の尿が漏れてしまう際は、膀胱の病気や排尿器官の衰えによる尿失禁の可能性が考えられます。ワンちゃんは嬉しい時などでも排尿してしまうことがあるので、病気のサインを見逃さないようにしましょう。

下痢や便が柔らかい時は、寄生虫やウイルス、細菌などの感染や、胃、大腸、小腸に病気を患わっている可能性があります。

元気がない、熱がある、嘔吐するなどの他の症状が併発することもあり、脱水症状を引き起こす可能性があります。

ジステンパー、パルボウイル感染症、コロナウイルス感染症なども考えられ、子犬や老犬が患うと数日で死に到ることがあります。

様子を見ている間に症状が進行することが多いので、手遅れにならないように早めの治療をおすすめします。便秘は3日間以上排便がなければ、注意が必要です。また毎日排便していても、硬くて丸い便の場合も便秘といえます。

水分やエサの変化でも生じますが、何も変えていない場合は病気を疑います。

消化に伴う気管に腫瘍ができたり、神経系の疾患でも便秘になります。便秘の他に嘔吐や食欲不振が見られる時は、腸閉塞の可能性もあります。

赤や、黒、白や灰色などの色が混じっている便は、病気のサインといえるでしょう。

赤い色は大腸や校門付近での出血や寄生虫、細菌感染、腫瘍、出血性胃腸炎などを疑います。

黒い色は胃や小腸などの出血、消化器系などの異常が考えられます。白や灰色をしている場合は消化不良や寄生虫などの可能性があります。

排便を持参すると、病気を発見する手助けになります。診察の際は乾かないようにビニールなどに包んで持っていくことをおすすめします。

他にもワンちゃんのしぐさに「食糞」があります。

栄養が足りなかった際に食糞することで補給をする習性がありますが、現在ではストレスなどの心理的な要因がほとんどといわれています。ワンちゃん自身の排便であれば食べても問題はありませんが、他のワンちゃんの排便は感染症などの危険があるため注意が必要です。

食糞が見られた際は「寂しい」「遊んでほしい」「静かにしてほしい」といったサインかもしれません。ワンちゃんの気持ちに気付いてあげてくださいね。

いかかでしたか?

日頃から体調管理に気を付けていても、気が付かないうちに病気を抱えていることがあります。

健康で長生きするためにもワンちゃんのしぐさに注目し、訴えを感じることが大切です。病気に負けず、1日でも長く元気で楽しい毎日を過ごしたいですね。

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