ペットとの生活

「ペットが車に乗っている際の事故」ペットの治療費は自動車保険からおりる?

愛するペットと一緒に車でお出かけ。日常の煩わしさや疲れから解放され、幸せを感じる飼い主さまも多いのではないでしょうか。

昨今では、ペットと一緒に楽しみながら時間を過ごせる「行楽地」や「飲食店、カフェ」なども多くあり、飼い主さまの「ペットとのお出かけ意欲」を掻き立てられる機会も増えましたね。

ここでは、車をお持ち、かつ「楽しく我が子といつまでも」そうお考えの飼い主さまに、是非知っておいていただきたい「ペットとのドライブでの注意点」と、「自動車事故でのペットのケガ、治療費は自動車保険で補償されるのか」についてお話しさせていただきます。

■ペットとのドライブでの注意点

① 乗せ方
ケージに入れ、後部座席や十分なスペースを確保した社内にペットを乗せる飼い主さまも多いと思いますが、「折角のドライブだし助手席に」そんな考えのもと助手席にペットを乗せる飼い主さまもいらっしゃると思います。

助手席へペットを乗せること自体は何か罰則の対象になっているわけではないのですが、「運転に散漫にならない事」「運転の妨げにならない事」に十分注意し、乗せるようにしましょう。

※ハンドルに触れる、視界を妨げる、運転者の膝に乗せるなど、運転の妨げになるとみなされた場合、道路交通法違反(乗車積載方法違反)で罰せられることがありますのでハーネス等を正しく利用し乗せるようにしましょう。

② 環境や休憩
車内の温度や、換気にも十分注意が必要です。風通しの具合を事前に確認し、窓を開ける、エアコンを使用するなど、ペットにとって快適な環境づくりが必要になります。

長距離の移動の際は休憩にも気を配ります。目安としては1時間移動で1休憩くらいが適当です。お出かけの帰りに寝てしまっている等の場合は、ゆっくり寝かせてあげる方が良いでしょう。

休憩に際には、水を飲ませたり、排泄させたり、場合により少しお散歩をしてみたりと、ペットの気分や調子を整えてあげてください。

車酔いのしやすいペットも、楽しいお出かけを繰り返すことで克服することがあります。「楽しい」という経験が酔いを克服する力になるんですね!

乱暴な運転をする飼い主さまはいないと思うので、前述した「乗せ方」「環境や休憩」に注意し、お互いに快適な楽しいドライブにしましょう。

■自動車事故でのペットのケガ、治療費は自動車保険で補償される?

いくら飼い主さまが注意をしながら運転をしていても、自動車を運転している以上「事故に遭う」リスクをゼロにすることはできません。

もし事故に遭った際にペットがケガをしてしまったら、ご自身の自動車保険、または事故相手の自動車保険で治療費等を補償できるのでしょうか。

① 自損事故(単独事故)の場合
例えば、十分気を付けていたにもかかわらず、どこかに車でぶつかってしまい、ペットがケガをしてしまった場合、ご自身加入の自動車保険に「ペットの補償に関する特約等がない場合(※多くの場合ありません)」、ご自身の補償である人身傷害保険や搭乗者傷害保険では補償をお受け取りいただけません。

保険の世界ではペットはご自身の財物としてみなされるため、運転者、搭乗者としての補償は受けられないのです。

② 相手がいる事故の場合
仮に自動車同士で事故が起き、事故時の被害や過失割合は下記の通りだったとしましょう。

  過失割合 自身の治療費 治療に対する保険金 車の修理費 車に対する保険金 ペットの治療費 ペットに対する保険金
自分  30% 100万円 70万円 50万円 35万円 40万円
相手 70% 50万円 15万円 50万円 15万円

上表の左側からご説明いたします。

お互いに走行中だった場合、基本的に過失割合が発生します。ご自身が受けた被害全額のうち、ご自身にある落ち度分受け取る保険金が差し引かれるイメージです。

この事故による自分の治療費は100万円でした。しかし上記の通り全額受け取れるというわけではなく、自分の落ち度3割分を差し引いて70万円の保険金を受け取ります。

車の修理費も同様です。50万円分の修理費から3割差し引かれ35万円受け取ります。

では、ここでペットの治療費です。事故により被るケガで一番多いのが「骨折」です。骨折の一般的な治療費は10万円~50万円といわれ、ここでは40万円の治療費だったとします。本来であれば、40万円から3割差し引かれ、28万円の保険金を受け取ることになります。

しかし、保険の世界ではペットは財物とみなされます。財物であるため、損害保険の「モノを元通りにする」という観点のもと、そのペットの購入費用を上限とし、そこに過失割合の差引き分を鑑み、相手の対物賠償保険部分から支払われます。ペットが20万円で購入できるのであれば20万円が限度というわけです。

飼い主さまの愛情とは裏腹に保険の世界、ましてや通常の自動車保険ではペットの補償は十分とは言えません。

ペットを乗せてドライブをされる飼い主さまは、一度ペット保険へのご加入や、自動車保険でのペットに対する補償特約付帯を検討してみてはいかがでしょうか。

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