飼育・育て方

うさぎの飼い方 注意したい病気やケガとペット保険

生活の中で、癒しをあたえてくれるペットたち。ライフスタイルなどに合わせて、自分が一番すきだと思えるパートナーを選ぶのが大事なことです。

ネコちゃんや、ワンちゃんも愛らしくて癒されますが、鳴き声などが気になる…そんなみなさんにオススメなペットがうさぎです。

ほぼ、鳴くこともなく、みなさんが小さな頃から慣れ親しんでいるあの愛らしい外見。二つの耳が誇らしげにたっていたり、ピョンピョンと飛ぶ姿は非常に可愛らしいですよね。

うさぎを飼おうと考えた際、みなさんが気になってくるのは、どうやって飼えばいいのかという疑問が浮かびあがるではないでしょうか?

そして、次に気になるのは病気やケガの際どうすればいいのか、どこの動物病院でも診てもらえるのか、飼い主様によっては、ペット保険にうさぎは加入できるのか…とお考えになるかもしれません。

今回は、うさぎの基本的な飼い方や、病気になった際どうすればいいのか、またペット保険には加入できるのかという点について、初めてうさぎを家族に迎えようとしている方や、現在ペット保険に加入することをお考えのみなさまのためにわかりやすくお伝えしたいと思います。

うさぎは飼いやすい?注意すべき点はある?

 一人ぼっちの時間が続くと死んでしまうというイメージの強いうさぎちゃん。さみしがりやでいつでもそばに居て構ってあげなければならない…というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

しかし、うさぎは実はそこまでさみしがりやではないのです。一人の時間があっても割と大丈夫!お留守番もそつなくこなすので、一人暮らしの方や共働きの方でもそこまで苦労せずに飼うことが可能です。鳴いたり、吠えたりすることもなく、散歩などをする必要がないところもオススメのポイントです。

 一人暮らしの方や、ワンルームにお住まいの方などは、臭いなどが気になるかと思いますが、実はうさぎは体臭がほぼありません。オシッコやうんちの匂いなどはさすがに気になりますが、現在のペットショップなどにあるトイレ用品をしっかり揃えれば、臭いを気にせずうさぎを飼うことはそこまで難しい事ではありません。
 
うさぎを飼う上で注意すべき点はいくつかありますが、一番注意しなければならない点は暑さや寒さ、そして湿気に弱いという点です。特に梅雨から夏にかけての時期はうさぎにとって最もつらい時期と言えるでしょう。

なぜうさぎが寒さ、暑さに弱いかと言いますと、人間であれば、暑い時などは汗をかいて体温を調節しますよね。うさぎは人間のように汗をかくことはほとんどありません。代わりに、たくさんの毛細血管がある耳を風に当てることで血液を冷やし、体温を調節します。しかし調節できる範囲がとても小さく、暑さには非常に弱いのです。逆に、寒さには比較的強いのですが、寒暖差に敏感なため、飼い主さんが朝や昼、夜の温度差をあまり作らないようにすることが必要になります。

うさぎの長い耳はなんのためにあるの?

うさぎのチャームポイントといえば、あの長くてたった耳ですよね。先ほど、お伝えしたように体温調節の機能として非常に重要な役割を果たしているだけではなく、他にもうさぎの生活の中で役に立っているのです。

人間の耳と同じように、うさぎの耳の主な役割は音を聞くこと、つまりは「集音」です。うさぎの耳は左右別々に動かすことができ、360度全方向の音を集音することができるのです。また、耳をたてると遠くの音まで聞くことができます。

うさぎちゃんはもともと、草原に暮らしていた生き物です。エサは豊富なのですが、草原にはうさぎの敵が多くいます。そのため、生き残るためには小さな物音などを聞き逃さずに敵の居場所を察知しなければなりません。あの長くて可愛らしい耳はうさぎが生き残るために重要なものだったのです。もちろん、人間に飼われているうさぎの耳は今でも敏感ですので、近くで大きな物音などを出さないように気をつけてあげてください。

うさぎを飼う上で気をつける点、エサは何をあげればいいの?

うさぎはとてもきれい好きで神経質な生き物です。飼い主さんといえど、慣れるまでは警戒心を絶やしません。放し飼いで飼いたいと考えの方もいらっしゃるかとは思いますが、なるべくケージなどにいれ、一日のうちのある程度の時間にケージから放すという飼い方をされるといいでしょう。

なぜ放し飼いが良くないかと言うと、その警戒しなければいけない時間を減らすという意味もありますが、本来うさぎはかじることが大好きなため、コードなどをかじってしまい感電することがあるのです。それを防ぐためになるべくケージに入れておくことをおすすめします。放し飼いをするという場合は、なるべくコードなどを出さないようにカバーなどで覆って、うさぎが触れないところに隠してしまうなどの対策をしっかりとってください。

また、うさぎを新たに家族に迎える時にも注意が必要となります。ペットショップなどお母さんの元にいたうさぎが新しい家に来て、落ち着くまではかなりのストレスがかかっています。遊んでいる際など嬉しそうなそぶりを見せていても、突然下痢をしたり、体調を崩して命を落としてしまうこともあるのです。そのため新しく家族に迎えてからも、一週間くらいはケージの中で飼育したほうがいいでしょう。徐々に環境に慣れてきたら一緒に遊ぶ頻度を増やしていきましょう。できるだけストレスを与えずにたくさん愛情を注いであげましょうね。

先ほどお伝えした通り、うさぎは暑さがとても苦手です。暑い時期や、昼と夜の温度差が激しい時期はエアコンなどを使い、なるべく部屋の温度が一定になるようにしてあげましょう。うさぎ用の冷感マットなどもありますので、それらを使って対策してあげるのでも良いでしょう。

うさぎが快適に過ごせる温度は一般的に18〜25度と言われています。なるべく湿度を低く保ち、湿度にも気を配るようにしてくださいね。

梅雨などの時期は湿度が高いため、残したエサや水にカビが生えてしまったり、腐ってしまうこともあります。うさぎはきれい好きなので、少しのカビなどでもストレスが溜まってしまいますし、衛生的にもあまりよくありません。水とエサは朝と晩にしっかりと交換し、一日に一回はトイレ掃除をしてあげてくださいね。

うさぎは何を食べるのだろう…と考えたときに多くの方はニンジンを思い浮かべるのではないでしょうか?基本的にうさぎを飼う際はペレットという牧草を主原料として作られたうさぎ専用のペットフードを与えます。注意すべき点は、うさぎちゃんは普段食べているものしか食べないという点です。ペットショップやブリーダーのところから家族に迎える際は、今までどんなペレットを食べていたかをきちんと尋ねて、同じものを与えてあげるようにしましょう。

ペレットは様々な種類があり、うさぎの状態や年齢によって適しているものが違います。「普段食べているものしか食べないのにどうやってエサを変えるのだろう?」と思われる方もいらっしゃいますよね。そんなときは今まで食べていたエサに少しずつ新しいエサを混ぜていき、徐々にその割合を増やしていくというやり方でエサを変えていきましょう。

ペレットだけではなく、うさぎは牧草なども食べます。繊維質が豊富なため毛玉の防止に役立ちます。また、カロリーも低いため肥満の防止にもなります。ペレットと牧草をご自身のうさぎに適した割合で混ぜて与えるのが、うさぎにとって健康的な食生活といえるでしょう。

うさぎの様子がおかしい…代表的な体調不良のサインをお教えします

うさぎはストレスに弱く、きれい好きなデリケートな生き物であるため、特に高温多湿となる梅雨から夏の時期に体調を崩すことが多く、この時期は特に飼い主さんは注意しなければなりません。

夏に特に注意が必要になるのが熱中症です。体温調節が人間ほど上手く出来ないうさぎは熱中症にかかりやすくなっています。いざというときに素早く対処できるように熱中症の代表的な症状をお伝えさせていただきます!

元気がなさそうにぐったりしていたり、立ち上がれない、口を大きく開けてお腹でハアハアと苦しそうに呼吸をしている場合は熱中症の可能性が高いです。まず、するべきことは早めにエアコンがついた涼しい部屋に移してあげることです。その後は、水で濡らした冷たいタオルなどで身体を拭いて体温を下げてあげましょう。水を飲めるようなら飲ませてあげてください。この時うさぎに水を飲む意思がないときは無理矢理水を与えないようにしてあげてください。

うさぎは一度、熱中症になってしまうときちんと治療するまでまた、熱中症にかかりやすくなると言われています。そのため、身体の体温を下げたらなるべく早く動物病院に連れて行ってあげましょう。熱中症はうさぎにとって命に関わる病気です。無事に命を取り留めても、後遺症などが残ることもありますので、なるべく部屋の温度は低めで一定にすることが一番の対策です。万が一熱中症になってしまった場合は先ほどお伝えしたような対策を素早く取り、動物病院できちんと治療をしてもらってくださいね。
 
高温多湿の時期に熱中症の他にもかかりやすい病気が皮膚炎です。湿度が高いため、皮膚にカビが生えてしまうことにより、皮膚炎になってしまったり、毛繕いをした後の唾液が根元で固まってしまい、アレルギーを起こして皮膚炎になってしまうこともあります。

また、毛玉ができてしまいそれを取り除くために何度も噛み、皮膚に傷をつけてしまったため炎症を起こして慢性的な皮膚炎になってしまうこともあるのです。
 
これらの皮膚炎を防ぐためには、ケージを清潔に保ち、部屋の湿度をなるべく低く保つ必要があります。うさぎの身体をシャンプーやブラッシングしてあげることで、皮膚を清潔な状態で保つことができます。それにより、毛玉やダニなどを防ぐことができるため有効な対策になりますよ。

もちろん、皮膚炎になった際も、うさぎを早めに動物病院に連れて行ってあげましょう。皮膚炎は痒さで噛んでしまったり、掻きむしってしまい慢性化してしまうケースもあります。なるべく早いうちに治療してあげることでうさぎも快適に過ごせます。

ストレスや急激な温度の変化などが原因で引き起こされ、特に寒い場所や不潔な場所でうさぎを飼育している場合になりやすい病気がパスツレラ感染症です。パスツレラ菌という菌により引き起こされるのですが、この菌に感染してしまうとそのうさぎは一生その菌を保菌して生きていくことになります。薬剤投与などで完治することがないため、非常に注意していただきたい病気です。
 
主な症状は、くしゃみや鼻炎です。眼に症状が出るときもあり、その場合は結膜が赤く腫れます。食欲不振や、下痢などの症状しか出ない場合もあり、その場合は徐々に衰弱していき、命を落としてしまうということもあります。内耳炎や肺炎なども引き起こすことがあるため、何か様子がおかしいと思って病院に連れて行ったらこの感染症を患っているということも少なくありません。

主な治療法は、抗生剤の全身投与とストレスの緩和です。しかし、先ほど述べたように完治することはありません。

パスツレラ菌に感染しても必ず、症状が出るわけではなく、ストレスなどが原因で引き起こされます。有効な対処法は、ストレスを与えず、うさぎと暮らすときの基本をしっかり守っていればまず、発症することはありません。それでも、不安な方は一度かかりつけの動物病院にストレスを緩和する方法などを相談するといいでしょう。

うさぎは骨が脆く、とても骨折しやすい生き物です。ケージに身体を引っ掛けたり、高いところから落ちたりするほか、爪が引っかかって骨折することもあるのです。また、日に当たらず、カルシウム不足の場合、骨粗しょう症になって骨折することもあります。
 
骨折した場合、骨折した足を浮かせてじっとする、足を引きずる、飛び方がいつもと違うなどの症状がみられます。そんなときはすぐに動物病院に連れて行き治療をしてもらいましょう。場合によっては骨を内側から固定するための手術を行うかもしれません。もし、手術をしたとしたらその後は安静にさせておきましょう。

うさぎが骨折をしないように、ケージの網を引っかかりにくいものにする、爪はこまめに切るなどの対策で骨折するリスクをなるべく低くするようにしましょう。

病気やケガのリスクがあるうさぎはペット保険には入れるの?

うさぎが病気になってしまい、動物病院で治療を行う際は全額飼い主さんが負担するのが一般的です。一度の診療で1万円を超えてしまうことも多く、「病気にならなければ、大丈夫でしょう」と思っている方もうさぎが高齢になればなるほど病気やケガをする可能性は増えてきます。そんなときにお金の心配をしながら治療を行うというのも心苦しいですよね。ペット保険に入っておけば、契約したプランに応じた割合の補償を受けることができます。お金の心配をせずに治療をすることができるのです。

ワンちゃんやネコちゃんですと、ペット保険は一般的ですし、ご加入の方も多くいらっしゃると思います。ですが、うさぎの飼い主さんや、これからご家族に迎えようとお考えの方の中には「ペット保険には入れるの?」と疑問を持っている方もいらっしゃいますよね。
ワンちゃんやネコちゃんと違い、どんなペット保険でも入れるというわけではないのですが、うさぎにも対応しているペット保険もあるのでご安心ください。
 
安心して、うさぎと生活を共にする上で、ペット保険に入っていれば、何かがあったときも安心して治療を受けられますよね。ストレスや温度などに気をつけていれば飼いやすいペットであるうさぎですが、日々の生活の中で何があるかはわかりません。そんな時に、飼い主さんがうさぎのかかりやすい病気や、特徴、ケガや対処法などを理解しておけば何かあった時にすぐにうさぎのための行動ができます。そして、お金の心配をすることなく治療を受けられるという点ではペット保険に加入することを検討してみるのも良いのではないでしょうか。
 
初めて、うさぎを家族に迎える方や、現在うさぎと暮らしている方も今回ご紹介したなりやすい病気や、うさぎちゃんの飼い方などを参考にしていただけると幸いです。もちろん、「うちのうさぎはちょっと違うな」という方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、ご紹介したものにご自身のうさぎの過ごし方や好きなものを加えて、飼い主さんだけのうさぎの幸せな飼い方を作ってください。きっと、うさぎ自身も喜ぶことでしょう。

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