病気・ケガ

犬の脱肛とは?原因や症状、治療法について

ワンちゃんの病気やケガにはさまざまなものがありますが、その中でも脱肛は全てのワンちゃんに発症することもあるものですし、さまざまな症状を引き起こし、ワンちゃんの健康的な生活に悪影響を及ぼしてしまうこともありますので、早期発見、早期治療を心がけることが重要です。

その際には、飼い主さんがワンちゃんの脱肛がどのような病気なのかを知っておくと、予防にも大きな効果を持つことでしょう。今回は、ワンちゃんの脱肛の原因、症状、治療法や予防法についてお伝えいたします。

ワンちゃんの脱肛の原因は?

ここでは、ワンちゃんの脱肛の発症メカニズムや原因についてお伝えいたします。

ワンちゃんの脱肛は直腸の粘膜が肛門の外に出てしまったり、直腸が体外に飛び出してしまうものになっています。

脱肛は軽症のものですと、肛門と直腸の境目にある粘膜が飛び出すのですが、重症化してしまった場合には、直腸が飛び出してしまいますので、強い痛みなどを引き起こすこともありますので、早期発見、早期治療を心がけましょう。

ワンちゃんの脱肛の原因としましては、メスのワンちゃんの出産や排便を行なう際に強くいきんだことにより腹圧が強くかかり、直腸が押し出されてしまうというものや、感染症や寄生虫症や直腸などの基礎疾患、肛門括約筋が内科的な疾患や栄養不足などにより弱まってしまうことなどがあります。

全ての原因について対策することは難しいかもしれませんが、飼い主さんが対策できるものについてはしっかりと対策をするようにしてくださいね。

犬の脱肛が引き起こす症状にはどのようなものがあるの?注意したほうが良いことは?

ワンちゃんの脱肛は、健康的な生活に悪影響を与えてしまうものですので、早期発見、早期治療を心がけるようにし、ワンちゃんの楽しい毎日を守ってあげることが重要になります。

その際には、飼い主さんが脱肛により引き起こされる症状についての知識を持っておくと、日常生活の中から生じる異変に気づきやすくなりますので、健康維持に役立つことでしょう。

ここでは、脱肛がワンちゃんの身体に引き起こす症状、日常生活の注意点についてお伝えいたします。

脱肛がワンちゃんの身体に引き起こす症状としましては、肛門からソーセージのようなものが出てくる、肛門にドーナツ状のふくらみがみられるようになる、排便時に肛門に便がついたままの状態になる、しきりに肛門を気にする様子をみせるようになる、脱肛に伴う痛み、寄生虫や細菌感染が原因になっている場合にはそれに伴う食欲不振や元気がなくなる様子をみせるようになる、痛みが伴うため、排便をしなくなるなどのものがあらわれるようになりますので、注意しましょう。

ワンちゃんの脱肛は直腸などが飛び出してしまうという症状も特徴的なものですが、肛門をしきりに気にする様子がみられるようでしたら、脱肛以外の肛門の病気の可能性もあります。

犬の脱肛の治療法にはどのようなものがあるの?予防する上で重要なことは何?

ここでは、ワンちゃんの脱肛の治療法や予防法についてお伝えいたします。

ワンちゃんの脱肛の治療法としては、飛び出た直腸などに潤滑剤を塗り、肛門の中に押し戻すというものになりますが、あくまでも応急処置です。腫れがひどい場合には痛み止めなどの投与が行なわれるということもあります。

脱肛が何回も再発する際には、肛門周囲の皮膚を巾着袋のように縫合し、脱肛が起こりにくくする、直腸などをお腹の中に固定するなどの外科手術が行なわれることもあり、壊死などが起きている場合には合わせてそれらの切除も行ないます。

脱肛の予防法としましては、便秘などが起こらないように繊維質を多めにとる、栄養不足などを防ぐために栄養バランスに注意する、肛門括約筋の働きを正常に保つために運動などをさせることを心がけるようにしてくださいね。

ワンちゃんの脱肛は早期発見、早期治療を心がけることで健康的な生活を守ってあげることができますので、日々の生活の中からワンちゃんの様子には注意するようにし、何かおかしな様子がみられるようでしたら動物病院に連れて行くようにして適切な処置をうけさせるようにしましょう。

また、1年に1度は動物病院での健康診断を受けさせる、万が一の際に備えてペット保険に加入しておくなどの対策を講じておくとワンちゃんの健康維持に役立つことでしょう。

今回お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの生活をより良いものにする上で役に立つものでありますことを願っております。

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