病気・ケガ

犬と猫のフィラリア症について 感染経路や症状、治療について

ワンちゃんやネコちゃんの飼い主さんでしたら、一度はフィラリア症という病気の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?

フィラリア症は、フィラリア症を予防する薬などを用いれば予防することができますが、感染した幼虫が体内で育っている時に駆除をするというもので、フィラリア症の感染そのものを防ぐということはできないのです。

もし、フィラリア症が発症してしまったという場合には、飼い主さんがどのような症状なのか、どのような治療法を行うのかということを覚えておけば、ワンちゃんやネコちゃんが苦しむ時間を減らすこともできますし、予防法についても感染経路などをきちんと把握しておけば未然に防ぐことができるかもしれませんよね。

そこで、今回はフィラリア症に感染しないように飼い主さんがワンちゃんやネコちゃんにしてあげられることや、万が一、発症してしまった後に見られる症状や、治療法などについてみなさんにお伝えさせていただきます!

フィラリア症って一体どのようなものなの?

フィラリアは蚊が媒介する寄生虫で、別名犬糸状虫と言われています。感染し、幼虫が成長し、成虫になると心臓や肺動脈に最終的には寄生します。

重度のものになると、ワンちゃんやネコちゃんが命を落としてしまうかもしれない危険性もありますので、なるべく感染を未然に防ぐようにする必要があるのです。

発症例はあまり多くはありませんが、フィラリア症を発症したワンちゃんから吸血した蚊が、人間から吸血する際に、フィラリアに寄生されてしまいフィラリア症を発症するということもあるので注意が必要です。

ワンちゃんと比べた際に、ネコちゃんがフィラリア症を発症することはまれですが、蚊が多い季節などには注意しておいたほうが安全ですよ。

また、ワンちゃんやネコちゃんが感染してから、時間が経ってから発症していることが明らかになるということもありますので、定期的な検査や予防をしておくと良いでしょう。

フィラリア症の感染経路について教えて!

フィラリア症を予防する上で何よりも、飼い主さんに覚えておいていただきたいことは、「フィラリアの幼虫は、蚊の体内で他のワンちゃんやネコちゃんに寄生できるようになるまで成長する。」ということです。

フィラリア症を発症しているワンちゃんやネコちゃんが蚊に吸血される際に、一緒にフィラリアの幼虫を吸引し、他のワンちゃんやネコちゃんが吸血される際に感染してしまうというのが一般的な感染経路と言われています。

つまり、フィラリアに感染しているワンちゃんやネコちゃんを減らしていくということがフィラリア症を感染させないようにする上では大切なことなのです。「自分の子は大丈夫だろう」などというようには考えずに、「できるだけ予防をしよう」と考えておくと感染を未然に防ぐ手助けになることでしょう。

犬や猫がフィラリア症を発症してしまった際にみられる症状は?

ワンちゃんやネコちゃんがフィラリアの感染を防ぐことができずにフィラリア症を発症してしまった時には症状が悪化してしまうと命を落としてしまうかもしれない可能性があります。そのため、万が一の時に、症状をきちんと把握しておき、重症化する前に治療を行う必要があるのです。

フィラリア症は、成虫がワンちゃんやネコちゃんの身体に寄生してしまった際などには、心臓や肺動脈に寄生することがほとんどですので、血液の循環に障害が発生します。そのため、運動を嫌がる、散歩中や運動中に息がきれたり、疲れやすくなる、興奮時や早朝などに乾いた咳をするようになるといった症状が見られます。肺動脈の血管が詰まったり、肝臓が肥大する、気道から出血してしまい、血を吐くなどの症状がみられる場合もありますので、フィラリア症の恐れがある際は注意して様子を見ましょう。

また、複数のフィラリアの生体が寄生している場合もありますので、その場合には心臓の近くの血管を塞いでしまい、貧血や血尿、呼吸困難を引き起こし、命を落としてしまうこともあるので、早めの治療が必要になります。

フィラリア症は慢性の経過を辿るものと、急性で症状が悪化してしまうものの2つがあります。慢性の場合ですと症状がゆるやかに経過していくため、気づくのが遅れてしまうこともあり、その間も心臓や肺の機能などは衰えていくため、ワンちゃんやネコちゃんが苦しむ時間が長くなってしまうので、定期的な検査を行い、苦しむ時間をなるべく減らしてあげるようにしましょう。

特に、ネコちゃんがフィラリア症を発症してしまった場合には、急性に症状が悪化してしまうことが多いため、非常に危険です。ネコちゃんがフィラリアに感染するということはあまりないのですが、ワンちゃんと一緒に飼育しているという場合には、注意してあげてくださいね。

フィラリア症を予防するために飼い主さんに覚えておいていただきたいこと

ワンちゃんやネコちゃんがフィラリア症にならないようにするためには飼い主さんが様々な対策をとり、感染してしまうかもしれない要素を無くしていく必要があります。ネコちゃんですと、あまり発症することがありませんので、「大丈夫だろう」とお思いになられる飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、万が一の際に備えて、予防をしておくということは必ず役にたつと思いますよ。

フィラリア症を予防することは、ワンちゃんの飼い主さんは特に気をつけていただきたいことがいくつかありますので、それについてここではお伝えさせていただきます。

フィラリア症を予防する上で、必ず必要になることが、フィラリヤ症の予防薬を定期的に投与するということです。ワンちゃんは特に、蚊が飛び始めてから一ヶ月、蚊がいなくなって一ヶ月という、一年の6~7か月の間、毎月予防薬を投与しなくてはいけません。予防法として直接的なものはこの方法が一番効果的です。

フィラリア症の予防薬は、フィラリアに感染してしまう可能性を減らすわけではなく、血管に侵入したフィラリアが肺動脈や心臓に寄生する前に駆除するというものなので、成長する前に駆除しなければなりません。フィラリアが肺や心臓に到達するには、期間が2か月程度あるので、その期間はきちんと投薬を続けることが必要です。ですので、動物病院に定期的に通い、しっかりと予防薬を毎月投与しましょう。

その他にも、蚊取り線香を設置する、虫除けスプレーを使うなどの蚊を寄せ付けないようにする対策をしっかりとしておくことも、フィラリア症を予防する上では役に立ちますので、投薬と合わせて飼い主さんには行っていただきたい予防法と言えますので、蚊を寄せ付けないようにしてくださいね。

フィラリア症の治療はどのように行うの?

フィラリア症は基本的には、心臓や肺動脈にフィラリアが寄生する前に駆除をするというのが基本的な治療法と言っても良いでしょう。

しかし、フィラリアを見逃してしまい、心臓や肺動脈に寄生してしまったということもあるかもしれませんよね。その際には「どのような治療をするのだろう?」という疑問をお持ちになられる飼い主さんも多いのではないかと思います。

フィラリアが心臓や肺動脈にまで寄生してしまった際には、体力がある場合や急性で症状が悪化した場合には、外科手術を行い、寄生したフィラリアを取り除きます。体力がない場合などには、投薬などを行い、フィラリア症の症状に応じた対症療法を行うことが多いようです。

どちらの治療方法も、ワンちゃんやネコちゃんが本来持っていた心肺機能などは回復しないということが多いため、フィラリア症の感染を未然に防ぐということが何よりも重要なことなのです。

フィラリア症にかからないように犬や猫と生活しましょう!

心臓や肺動脈に感染してしまうと重大な症状が出てきてしまうこともあるフィラリア症に、ワンちゃんやネコちゃんがかからないように飼い主さんが気をつけて上げる必要があります。
予防薬や、蚊を寄せ付けないようにあうるという対策はワンちゃんやネコちゃんにはできないため、蚊が出る時期は気をつけてあげてくださいね。

飼い主さんとワンちゃんやネコちゃんの毎日が、フィラリアに悩まされずに楽しく過ごせますように願っております。

お問い合わせはこちら【通話無料】募集代理店:アイ・エフ・クリエイト0120-616-400【受付時間】9:30~18:00(年末年始、日曜、祝日は除く)

この記事を書いた人

ペットのいろは編集者 皆様が安心してペットたちと過ごせるよう、有益な情報を発信してまいります。