病気・ケガ

犬の咽頭麻痺の症状や治療について

喉頭麻痺という病気はあまり知られていない病気であるとともに呼吸困難などの様々な症状を引き起こし、ワンちゃんが苦しんでしまう要因を作ってしまう病気です。

そこで、今回はワンちゃんの喉頭麻痺について、喉頭麻痺の原因や発症するメカニズム、喉頭麻痺を発症した際にあらわれる症状、喉頭麻痺の治療法や予防法などについてお伝えさせていただきます。

犬の喉頭麻痺の原因にはどのようなものがあるの?遺伝も関係している?

ワンちゃんの声門裂は、発声や呼吸をする上で非常に重要な役割を担っている器官です。この声門裂は正常な状態ですと、息を吸う際に自動的に開くのですが、何らかの原因で声門裂が思うように開かなくなり、十分な酸素を取り込むことができなくなってしまうという病気が喉頭麻痺になります。

喉頭麻痺の原因は、神経や筋肉を動かす機能に障害が生じてしまうことが主な原因だと言われてます。

神経障害が原因になる喉頭麻痺は、喉頭の周辺の筋肉を動かしている反回喉頭神経に障害があることほとんどになっており、喉の損傷や炎症、神経周辺に腫瘍がある場合は反回喉頭神経に障害が出やすくなっているのです。それに加えて、胸の上部に腫瘍などの病変が起きた際にも反回喉頭神経に障害が起きることもありますので、注意してくださいね。

声門裂の動きをコントロールする筋肉に障害が起きた際にも喉頭麻痺は発症してしまいます。筋肉の働きなどを弱める重症筋無力症などを発症した際に、喉頭麻痺が併発することもありますので、気をつけてあげると良いでしょう。

原因は明らかではありませんが、遺伝が影響し、喉頭麻痺を発症する可能性が他の犬種と比較した際に高い犬種も存在します。シベリアンハスキーや、ダルメシアン、ロットワイラー、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなどの犬種は生後一年以内に喉頭麻痺を発症すると言われていますので、この犬種の飼い主さんは注意するようにしましょう。

ワンちゃんの喉頭麻痺は神経や筋肉の障害や遺伝以外の原因でも発症すると言われており、その多くが原因不明であることが多くなっています。そのため、ワンちゃんの様子に異変を感じましたらすぐに動物病院に連れて行くようにし、適切な処置を受けさせるようにすると良いかもしれませんよ。

ワンちゃんが喉頭麻痺を発症した際にはどのような症状があらわれるのかについて知りたい!

ワンちゃんの喉頭麻痺は様々な症状を引き起こし、喉以外の全身に症状があらわれることもあるワンちゃんの生活の質を下げてしまう病気になっています。そのため、症状が軽度なうちにワンちゃんを動物病院に連れて行くようにし、治療を行うことが重要になるのです。

ワンちゃんの喉頭麻痺を早期発見、早期治療するためにはその症状についての知識を持っておくようにすると良いでしょう。

しかし、ワンちゃんが喉頭麻痺を発症した際にあらわれる症状について「どのようなものなのかがわからなくて不安…。」というようにお思いの飼い主さんもいらっしゃるのではないかと思います。

そこで、ここではワンちゃんが喉頭麻痺を発症した際にどのような症状があらわれるのかということについてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんが喉頭麻痺を発症した際には、声門裂を動かすために必要な筋肉や反回喉頭神経に障害が起こるため、様々な症状が引き起こされるのです。声門裂は空気を体内に取り込んだり、発声を行う際に重要な役割を果す器官ですので、声門裂を動かす機能に異常が生じた際には、呼吸困難やぜーぜーと呼吸をするようになる、酸素をうまく体内に取り込めなくなるので、疲れやすくなり、運動を嫌がるようになるといった症状が多く見られるようになります。また、症状が進行してしまうと、嘔吐や吐き気という症状もあらわれます。それ以外にも、鳴き声が変わる、酸欠により失神や、チアノーゼといった症状もあらわれることもあり、命を落としてしまう危険性もありますので、早急に対策が必要になることもあるので注意してくださいね。

喉頭麻痺を発症した際には、じっとしている時には普段と変わらない様子であるということもあり、激しい運動をした時などに異常を感じるということが多くなっています。普段の生活の中からワンちゃんの様子には注意するようにし、運動を嫌がるようになったり、いつもと違う様子がみられるようでしたらすぐに動物病院に連れて行くようにし、適切な処置を受けさせるようにすると症状が進行する前に対策することができ、ワンちゃんが苦しんでしまったり、命を落としてしまうかもしれないリスクを最小限に抑えることができると思いますよ。

犬の喉頭麻痺の治療法にはどのようなものがある?予防するために重要なことは?

ワンちゃんが喉頭麻痺を発症した際には、様々な症状を引き起こし、最悪の場合には命を落としてしまうかもしれないリスクがありますので、早期発見、早期治療を心がけるようにすると共に、日々の生活の中から喉頭麻痺の予防に努めるということが重要になります。

しかし、喉頭麻痺という病気はあまり知られていない病気であるため、治療法や予防法などについて、「万が一の際に備えて知っておきたい!」とお考えの飼い主さんもいらっしゃることでしょう。

そこで、ここではワンちゃんの喉頭麻痺の治療法や予防法についてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんが喉頭麻痺を発症した際に、著しい呼吸困難やチアノーゼといった症状が現れている場合には緊急気管切開や酸素吸入などの救命処置が必要になります。症状が軽度のうちには投薬治療で症状を抑えることもできますが、この病気は進行性の病気であるため、声門裂の軟骨を部分的に切除するなどの治療を行い、機能の改善などを施すこともありますが、喉を開きすぎて誤嚥性の肺炎などを引き起こしてしまうこともありますので、獣医さんとよく相談してから手術を行うのかを決定する様にしてくださいね。

また、ワンちゃんが呼吸する際の負担を軽減するために、激しい運動や暑い環境での運動を避けるようにして、安静にさせることも治療になりますので、ワンちゃんに無理をさせないようにしてあげると良いでしょう。

老犬の場合には、体力がないため、手術を行うこともできない場合がありますので、日々の生活の中からワンちゃんの負担を軽減する工夫をしてくださいね。

喉頭麻痺の原因は完全には明らかになってはおらず、まだまだ不明なことも多くなっています。そのため、完全な予防法は存在しません。しかし、日々の生活の中からワンちゃんの喉元に負担をかけていることが発症の原因になっている可能性などもありますので、首輪などでワンちゃんにかかっている負担を軽減するようにするなどの対策をすると予防に効果があるかもしれませんよ。

犬の喉頭麻痺は命を落としてしまう危険性も?早期発見、早期治療を心がけ、生活の中からワンちゃんの様子には注意!

ワンちゃんが喉頭麻痺を発症した際には、様々な症状を引き起こし生活の質を下げてしまうだけではなく、最悪の場合には命を落としてしまう危険性もありますので、早期発見、早期治療を心がけるようにし、ワンちゃんの健康を守って上げる必要があります。日々の生活の中からワンちゃんの様子には注意し、何か少しでもおかしな様子がみられるようでしたらすぐに動物病院に連れて行くようにし、適切な処置を受けさせるようにしてくださいね。

今回、お伝えさせていただきました情報が飼い主さんとワンちゃんの楽しい毎日をより良いものにするお手伝いになりますことを願っております。

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