ペットとの生活

猫の発情期の注意点

ネコちゃんとの生活は飼い主さんにとってかけがえの無いものであることでしょう。様々なことに気をつけて健康的な毎日を送ることができるように飼い主さんが配慮してあげるのが良いかもしれません。

ネコちゃんの健康を守るためには、ネコちゃんの習性についてしっかりと理解しておくようにし、ストレスを感じさせないように飼育環境や栄養状態を整えてあげるようにするのが良いでしょう。ネコちゃんの繁殖を望んでいるという飼い主さんの場合には、去勢手術や避妊手術をしていないと思いますので、発情期が訪れます。

発情期にはネコちゃんの様子が落ち着かなくなり、様々な行動に飼い主さんが困っているということもあるでしょうし、ネコちゃんも大きなストレスを感じているということもあるのです。そのような場合に、ネコちゃんのストレスを緩和したり、スムーズに繁殖行動を送る手助けをしてあげられるかもしれませんよね。

今回は、ネコちゃんの発情期はいつ訪れるのかということと、ネコちゃんの発情期に起きる行動、鳴き声などの様々な行動についてお伝えさせていただきます。

猫の発情期はどのくらいの時期から始まる?頻度は?

ネコちゃんの発情期は1年に2回程度訪れると言われており、その期間には異性を誘うための行動などが多く見られるようになります。飼い主さんを困らせてしまう行動はこの時期に多く見られるようになりますので、発情期を迎える年齢や、1年のうちの何月が発情期に当たるのかということを飼い主さんが理解しておくと、「発情期だから仕方ないな」というように考えられるかもしれませんよね。

ネコちゃんが初めて発情期を迎える年齢は、身体の成長がほぼ終わり、生殖機能が完成する生後5ヶ月から9ヶ月程度と言われています。去勢、避妊手術を行なうという場合にはこの時期の前までに手術を行っておくようにすると、発情期に見られる行動を防ぐことができるのです。

発情期の長さはネコちゃんによって異なり、一般的には2週間から3週間の間に発情期が終わることが多くなっていますが、2ヶ月以上の長期間、発情期が続くネコちゃんもいますので、2、3週間たったから発情期は終わったと思わないほうが良いかもしれません。

発情期は2月から4月と、6月から8月の暖かい時期に迎えることがほとんどです。これは、子猫の生存確率を上げるには、寒い環境よりも暖かい環境の方が望ましく、獲物にありつける可能性が高いためであり、ネコちゃんが野生動物であった時の本能の名残と言っても良いでしょう。寒い地域では、日照時間が暖かい地域とは異なってきますので、この発情期を迎える季節が少しズレこむということもありますので、少しずつ暖かくなってきたら「ネコちゃんの発情期が訪れるかもな。」というように考えておいた方が対策や準備などがしやすいかもしれませんよ。

猫が発情期を迎えた際にはどのような行動が多く見られるようになるの?

ネコちゃんが発情期を迎えると、普段の行動以外に発情期に特有の行動が見られるようになります。この行動はネコちゃんにとっては正常なものであるため、飼い主さんが「ネコちゃんの行動に困っている。」という場合でも制限するのはあまり望ましくないということもあるでしょう。ネコちゃんの発情期に見られる行動について、飼い主さんがきちんと理解しておくことが、発情期の行動で困ってしまうかもしれない要因を無くしたり、「発情期だから仕方ないな。」という心構えを作る準備になりますので、できるだけ多くのことを覚えておくようにしてくださいね。

メスのネコちゃんは発情期を迎える前に発情前期と呼ばれる期間があります。この期間は非常に短く、1日から3日程度しか続かないと言われているのですが、ネコちゃんが「発情期をそろそろ迎えるぞ」というサインでもありますので、どのような行動が見られるのかということについて覚えておくと良いでしょう。

発情前期には、メスのネコちゃんは平常時と比較した際に、わずかに活発な様子を見せることがあります。これは女性ホルモンの一種であるエストロゲンの作用であり、排卵の直前にはエストロゲン濃度が上昇することでこのような行動を引き起こしているのです。それ以外にも、物や床など様々なものに身体をなすりつけるようになるのも発情前期によく見られる行動です。

また、飼い主さんを最も困らせる大きな鳴き声を上げるようになるのもこの発情前期で、大きな鳴き声を出すことでオスのネコちゃんを引き寄せているのです。近くにオスのネコちゃんがいる場合には、この鳴き声に反応して、大きな声で鳴くため、大合唱のような状態になってしまうこともあります。

普段はオスのネコちゃんにそっけない態度をとっているというネコちゃんもこの発情前期には優しく振るまい、マウンティングなどの行動を許すようになりますが、交尾までは許しません。これは様々なオスを惹きつけるための小悪魔的な行動と言われており、自分の子孫を優秀な子にするためのオスの選別作業のためではないかと考えられています。

それ以外にも、しっぽを上げて、尿を自分の後方に飛ばすスプレーという行動を見せることもあります。この尿にはフェロモンが含まれており、オスのネコちゃんはこれに反応して、メスのネコちゃんの元に寄ってくるのです。

オスのネコちゃんの場合には、発情期になると他のオス猫に対しての攻撃性が上昇することもあります。これは縄張りを守ったり、メスのネコちゃんを奪い合うためではないかといわれています。それ以外にも、メスのネコちゃんと同じようにスプレーをするようになり、他のオスに「ここは自分の縄張りだぞ。」と主張するようになるのです。オスのネコちゃんは自分の縄張りの外で交尾を行うということはほとんどなく、安全を確認できた自分の縄張りの中でのみ交尾を行います。スプレーは他のオスが自分の縄張りに侵入してくることを防ぐために重要なことになり、発情期のオスは頻繁にスプレーを行なうようになります。

ネコちゃんの発情期に見られる行動は、ほとんどがメスのネコちゃんのものであり、オスのネコちゃんはそれらの行動に反応してしまい、様々な行動を起こすことが多くなっています。これはメスのネコちゃんが優秀な子孫を残すために必要な行動であり、オスを大量に引き寄せてケンカをさせた後に残った一番強いオスと交尾するための前準備と言っても良いでしょう。
発情期の行動に気をつけて、ネコちゃんが過ごしやすい環境を飼い主さんが作ってあげるようにしてあげてくださいね。

猫の発情期の行動に飼い主さんはどのように対処すれば良いの?

ワンちゃんの発情期の行動に困っているという飼い主さんも多いのではないでしょうか・繁殖を望んでいるという場合には、この発情期は避けては通れないものですので、その期間は我慢するしかないともいえます。

マタタビなどを与えることで、発情期に起きる行動を緩和したり、止めさせることができることもありますが、ネコちゃんによって効果は異なりますし、マタタビを与えすぎてしまいますと、呼吸困難を引き起こし、命を落としてしまうこともあるため、注意しなければなりません。

綿棒を使い、ネコちゃんの膣に刺激を与えることで「交尾をした」とネコちゃんに勘違いさせることができるのですが、獣医さんなどにきちんとやり方などを教えてもらってから実行するようにしなければ、膣壁を傷つけてしまうこともありますので気をつけてくださいね。

繁殖をしないという場合には、ネコちゃんに去勢、避妊手術を受けさせるようにするのが一番の対処法でしょう。しかし、一度、発情期を迎えてしまいますと発情期の行動が現れてしまうということもありますので、繁殖を望むのかどうかということをしっかりと考え、獣医さんなどと話し合ってから去勢、避妊手術を受けさせるのかどうかを決定するようにしてあげてくださいね。

猫の発情期は一大イベント!繁殖を望まない場合にはしっかりと去勢、避妊手術を!

ネコちゃんの発情期、妊娠、出産はネコちゃんにとっては大きな出来事になります。ネコちゃんの体の負担になることもあれば、ストレスを溜めてしまうということもないとは言い切れません。ネコちゃんの子どもを見ることができるということは、飼い主さんにとっても大きな喜びになりますが、繁殖を望まない場合には、発情期が大きなストレスになりますので、去勢、避妊手術を考えてみるのも良いのではないでしょうか?

今回、お伝えさせていただきました情報が、飼い主さんとネコちゃんの毎日をより良いものにするお手伝いになりますことを願っております。

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