ペットとの生活

犬の出産の際の注意点

妊娠をしたワンちゃんは飼い主さんが気をつけてあげなければいけないことがたくさんあり、できるだけ最大限のケアをしてあげる必要がありますので、それについての知識も必要になるのです。

今回は、ワンちゃんが妊娠をした時に飼い主さんが気をつけなければいけないことや、出産に際して飼い主さんがしてあげられることについてお伝えさせていただきます。

犬が妊娠をしてから、出産するまでの期間はどれくらいなの?

ワンちゃんが妊娠してから出産するまでの期間は重要なものであり、その期間は飼い主さんが最大限のケアをしてあげるようにしてあげた方が良いでしょう。

人間の場合は10ヶ月の妊娠期間となっていますが、ワンちゃんは2ヶ月と短い期間になっていますので、検査や出産後の準備が必要になるので、飼い主さんがスピーディーに行動する必要があるのです。

ワンちゃんが安心して出産することができるように飼い主さんが配慮をしてあげるようにしましょうね。

犬が妊娠した際に、飼い主さんが気をつけてあげた方が良いことは?

ワンちゃんが妊娠した際には、出産までの2ヶ月の間、飼い主さんが普段の生活の中から気をつけてあげたほうが良いことがいくつもあります。

ワンちゃんが交配してから、受精卵が着床するまでの間は約3週間と言われており、その期間は流産をしやすい時期になっていますので、激しい運動を避け、階段の上り降りなどのお腹を刺激してしまう行動をさせないように注意しましょう。

ワンちゃんが妊娠すると、つわりや、食事の好みが変化することにより、食欲が著しく落ちてしまうこともあります。

お腹の中で子どもを育てるためには普段の生活以上に栄養が必要になりますので、つわりに苦しむワンちゃんでも食べられるものを用意し、できるだけ栄養を摂らせるようにしてくださいね。

また、妊娠中にワクチンを摂取させるのはやめるようにしてください。

ワクチンの影響で胎児の命が奪われてしまうこともありますので、交配を予定している場合には、その3週間前までには済ませておくようにすると、生まれてくる子犬に母乳を飲ませることにより、母親の免疫を与えることができるかもしれませんよ。

犬が妊娠して出産までの間にはどのような症状が現れるの?

ワンちゃんが妊娠した際には、様々な症状が現れます。

その症状を理解しておくことでワンちゃんの妊娠にいち早く気づき、動物病院での検査などを行なうことができるかもしれませんよね。

ここでは、ワンちゃんが妊娠した際にどのような症状が現れるのかということについて、妊娠してからの期間別にお伝えさせていただきます。

ワンちゃんが妊娠すると、体重の増加がゆるやかに起こります。

妊娠すると、様々な症状が現れますので、体調不良などを疑ってしまうという飼い主さんもいます。

ワンちゃんが妊娠してから、1週間から3週間経つと、つわりのような症状が現れ、食欲の低下や嘔吐などの症状が多くなります。

味覚も変化するため、今まで食べていたエサを食べなくなってしまうということもありますので、栄養状態をきちんと管理してあげるということも必要になります。

その他の病気の可能性もありますが、妊娠している確率が高いので、動物病院でのきちんとした検査を受けるようにしましょう。

また、この期間に受精卵が着床する時期なのですが、小型犬の場合には子宮が皮下に飛び出す子宮ヘルニアを発症することもありますので、注意してくださいね。

ワンちゃんが妊娠してから、4週間から6週間の頃に出る症状は、乳腺などが膨らんでしまうというものがあります。

そのような症状が出る場合には、乳首の周辺の毛が抜け落ちることもありますが、赤ちゃんを産んだ後に母乳を与えるための準備のようなものなので、神経質にならなくても大丈夫ですよ。

乳腺などの膨らみ始めるのとほぼ同時期に、ワンちゃんのお腹も徐々に膨らみ始めます。

お腹が膨らむと、つわりのような症状が原因になり低下していた食欲も徐々に回復し、胎子が成長するのに必要な栄養素を蓄えるため、さらに体重の増加が見られるようになるのです。

ワンちゃんが出産直前になると、お腹の中にいる子どもが動いたりするようになり、お腹を触ると胎動を感じることができるようになります。

この時期には、出産に向けてお腹や乳腺がパンパンに張り、活動的だったワンちゃんも非活動的になり、飼い主さんが「落ち込んでいるのかな?」と心配になるくらい大人しくなることもあります。

他にも、妊娠中や出産間近のワンちゃんは子どもや胎児を守ろうとし、攻撃的な態度を取ってくることもあります。

このような場合に、飼い主さんがいたずらにワンちゃんを刺激してしまいますと、飼い主さんが噛まれてしまったり、最悪の場合はワンちゃんが自分の子どもを食べてしまうということもありますので、注意してください。

生まれた子どもの乳離れが終わるまではこのような母性による攻撃性が現れることもあるということを覚えておくと良いかもしれませんよ。

犬が出産する前にはどのような準備をすれば良いの?

ワンちゃんが妊娠後期になりますと、外敵から攻撃されたりしない安心できる場所を作ろうと、部屋をうろうろしたり、床を引っ掻いたりするような行動をすることがあり、これを営巣行動と呼びます。

その際には、飼い主さんが出産の際に安心できるスペースを作ってあげた方が良いでしょう。

このようなスペースを作るものを産箱と呼び、ワンちゃんの祖先であるオオカミが出産する時に掘っていた穴に近い環境を作ってあげると安心して出産することができるでしょう。

外から出産場所を見ることができないように、ダンボールや板などで囲いを作り、母犬が普段使っているケージなどを置いたり、自分の匂いがついたタオルケットなどを置いておくと安心して出産を行なうことができますし、ワンちゃんの本能的に求めている出産場所を与えてあげることができるので、感じるかもしれないストレスを最小限に抑えることができるはずです。

また、子犬が生まれてきた時に飼い主さんの保育補助や出産の補助が必要になるかもしれませんので、子犬の身体を拭いてあげるためのやわらかいタオルを用意してあげたり、子犬用のミルクも万が一の場合に備えて用意しておくと安心できるでしょう。

ワンちゃんが出産するときにはどのような兆候があるの?どうやって見分ければ良い?

ワンちゃんが妊娠して、出産するときには出産の兆候というものがあり、それを飼い主さんが見分けることで出産のサポートをしてあげることができるのです。

生まれてくる子犬とワンちゃんの命を守るためにも、飼い主さんができるだけ出産に立ち会ってあげるようにしてあげてくださいね。

ワンちゃんの出産が近くなっている場合には、営巣行動が活発になり、エサを食べなくなります。

出産の前には排便や排尿の回数が多くなり、下痢や軟便が多くなるのですが、これはお腹の中身を空っぽにするための行動になっています。

また、ワンちゃんの平均体温から1℃から2℃くらい体温が下がり、最も下がってから平均10時間で陣痛が始まります。

落ち着きなく部屋をウロウロしていたりという行動も、ワンちゃんの出産が近くなっている兆候です。

これらの症状が多くなっている場合には、ワンちゃんの出産が近づいているため、できるだけワンちゃんから目を離さないようにし、出産の際に最大限のケアをしてあげるようにしてあげてくださいね。

ワンちゃんの妊娠、出産は一大事!できるだけ、飼い主さんが最大限のケアをしてあげるようにしてくださいね!

ワンちゃんの妊娠や出産は、ワンちゃんにとっても飼い主さんにとっても一大事です。

できるだけ、飼い主さんがワンちゃんの様子などに気をつけて、安心して出産できるように最大限のケアをしてあげるようにしてあげてくださいね。

今回、お伝えさせていただきました情報が、飼い主さんとワンちゃんや生まれてくる新しい家族との毎日をより良いものにするお手伝いになりますことを願っております。

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