ペットとの生活

うちの犬は妊娠している?それとも偽妊娠?

メスのワンちゃんは、避妊手術をしないかぎり妊娠という一大イベントがありますよね。

しかし、妊娠しているわけでもないのに、妊娠したような症状が出てしまう偽妊娠と呼ばれる現象もあり、困惑しているという飼い主さんもいらっしゃるのではないかと思います。

偽妊娠が様々な病気を引き起こしてしまう原因になることもあり、ワンちゃんの健康的な生活を脅かしてしまうかもしれませんので、飼い主さんが偽妊娠の原因や症状についてしっかりと理解しておいた方が良いかもしれません。

今回は、ワンちゃんの偽妊娠がどのようなことが原因になり引き起こされるのか、偽妊娠をした際に現れる症状や、治療、予防するために必要なことについてお伝えさせていただきます。

犬の偽妊娠を引き起こしてしまう原因はどのようなものなの?

ワンちゃんの偽妊娠は、ワンちゃんの身体面や精神面に妊娠した際と同じような状態にしてしまいます。

そのような場合には、様々な病気を引き起こしてしまうリスクも有りますので注意したほうが良いでしょう。

ここでは、ワンちゃんの偽妊娠を引き起こしてしまう理由についてお伝えさせていただきます。

ワンちゃんの偽妊娠は、発情期にのみ現れる症状です。

妊娠した際と同じようなホルモン状態になってしまうため、様々な異変が身体に生じてしまいます。

妊娠した際には、プロゲステロンという妊娠状態を維持するための黄体ホルモンが分泌されます。

メスのワンちゃんは、妊娠していない場合や、発情期が過ぎた後でもこのプロゲステロンというホルモンが分泌されることもあり、プロゲステロンの分泌が低下した後に、プロラクチンと呼ばれる乳腺の発育や母乳の生成などに影響を及ぼすホルモンが分泌されることが大きな原因ではないかと考えられているのです。

ホルモンバランスが乱れてしまうことで、ワンちゃんの偽妊娠は引き起こされるため、避妊手術をしていないワンちゃんの飼い主さんは「もしかして?」というような症状が現れた時には一度動物病院に連れて行くのが良いでしょう。

偽妊娠が引き起こす症状は犬にどのような影響をあたえるのかを教えて!

偽妊娠はワンちゃんの身体や精神に様々な症状を引き起こします。

妊娠しているわけではないのに妊娠しているワンちゃんと全く同じような症状が出ることもあり、ワンちゃんの身体に大きな負担をかけてしまうということもありますので、飼い主さんが偽妊娠した際の症状についての知識をきちんと持っておくのが良いでしょう。

ここでは、ワンちゃんの偽妊娠がどのような症状を引き起こすのかということについてお伝えさせていただきます。

偽妊娠が引き起こされた際には、つわりのような症状が現れ、嘔吐や食欲不振でなかなかエサを食べられないということもあります。

それ以外にも、草を食べる、食の好みが変わり、エサを変えると食欲が旺盛になるという症状も現れます。

また、乳腺が腫れる、お腹が膨らむ、母乳がでるということもあり、最も偽妊娠の症状としてわかりやすいものではないでしょう。

妊娠した際と同じような症状が現れることもあります。

部屋の隅に新聞紙やタオルなどを集め、巣作りのような行動を始めたり、ぬいぐるみやボールなどを自分の子どものように扱い、そばから離れなくなり、母乳をあげようとするという行動が見られるようになるのです。

このような症状が、偽妊娠の発見の手助けになることもありますので、注意してワンちゃんの様子を見てあげるようにしてあげてくださいね。

犬の偽妊娠はどのくらいの期間続く?いつ動物病院に連れて行けば良いの?

ワンちゃんの偽妊娠は、10日から15日程度で自然に収まることが多く、そのような場合には特に心配するような症状が現れることは、あまりありません。

偽妊娠が長引いてしまう場合には、ワンちゃんの身体に様々な問題を起こしてしまうこともありますので、動物病院に連れて行くようにしてあげましょう。

また、発情期を迎える度に偽妊娠を繰り返しているという場合には、生殖器系の病気にかかるリスクが増加しますので、不妊手術などを一度検討して見るのも良いと思いますよ。

犬の偽妊娠が引き起こす病気はどのようなものがあるのか教えて!

ワンちゃんの偽妊娠は、ワンちゃんの身体を脅かすかもしれない病気を引き起こしてしまう可能性もあるのです。

偽妊娠が長期化してしまったり、発情期が訪れる度に偽妊娠が引き起こされると子宮や乳房に大きな負担をかけてしまいますので、様々な病気のリスクが増加します。

そのため、できるだけ偽妊娠を防ぐようにするとともに、偽妊娠が引き起こす病気について飼い主さんがしっかりと覚えておくようにするのが良いでしょう。

ワンちゃんが偽妊娠してしまった際には、乳腺が腫れて、母乳が出るようになることもあります。

母乳を飲んでくれる子犬がいないため、自分で自分の乳を舐めてしまい、乳腺炎を引き起こしてしまうこともあるのです。

偽妊娠を発情期のたびに繰り返してしまい、乳腺炎を繰り返し発症することにより、乳腺に腫瘍ができてしまうということもありますので、ワンちゃんの乳をはめさせないようにするなどの工夫が必要になります。

偽妊娠が長期間続きますと、ワンちゃんの子宮蓄膿症を引き起こしてしまうかもしれません。

子宮に膿が溜まってしまうことにより、食欲の低下や、嘔吐、脱水症状などを引き起こします。

最悪の場合には、細菌が腹腔内に流出してしまい腹膜炎を引き起こし、命を落としてしまうこともあるのです。

犬の偽妊娠を予防するためにはどのようなことをすれば良いの?

ワンちゃんが偽妊娠してしまうと、健康面の問題を引き起こすこともありますので、飼い主さんが注意してあげる必要があります。

飼い主さんがどのようなワンちゃんが偽妊娠しやすいのかを理解しておくことも、偽妊娠の予防には役にたちます。

出産経験があるワンちゃんは偽妊娠を起こしやすいと言われていますので注意が必要になります。

発情期を迎える前に避妊手術を行なうことで、偽妊娠を防ぐことはできますが、子どもを生むことはできなくなってしまいますので、ワンちゃんを家族に迎えた際に、避妊手術をするかどうかということをきちんと話し合っておくと良いかもしれませんよ。

避妊手術をすると、偽妊娠だけではなく、生殖器系の病気にかかるリスクが軽減されますし、発情期のストレスの軽減にも役立ちます。

しかし、全身麻酔を用いた開腹手術になりますので、手術を行う際のリスクについてもしっかり理解して、手術を行うのかを決めると良いでしょう。

また、高齢のワンちゃんが偽妊娠を起こしてしまいますと、身体的にも大きな負担がかかり、抵抗力が弱まってしまうこともあります。

特に子宮蓄膿症を発症してしまいますと、若齢のワンちゃんと比較した際に命を落としてしまうリスクも増加しますので注意してください。

ワンちゃんの偽妊娠には、決定的な治療法はありません!病気を理解し、予防に努めましょう!

ワンちゃんの偽妊娠は動物病院に連れて行けばすぐに治るというものではありませんので、自然に症状が収まるのを待たなければなりません。

したがって、ワンちゃんが偽妊娠を起こさないように飼い主さんが予防してあげる必要があるのです。

避妊手術は、子どもが産めなくなる、全身麻酔、開腹手術になるため必ずしも安全とは言えないというデメリットがあるため、慎重に検討するようにしてあげてくださいね。

ワンちゃんが健康的に楽しい毎日を送るためには、飼い主さんのサポートが必要不可欠です。

今回お伝えさせていただいた情報が、ワンちゃんの健康を守る上で何かしらのお手伝いになりますことを願っております。

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